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雑感73 故郷を思う:一杯のかけそば




by Tsuji
Reported by Tsuji
MP3"くつろぎ時間" by 音楽の卵
Site arranged by 葉羽

 3歳から福島市に住んでいましたが、記憶に残っているのは幼稚園に通い出した5歳の頃からです。幼稚園の頃で一番の思い出は、大相撲がとても好きだったことです。

 力士の名前を読むために、その頃から漢字に親しんでいましたので、小学校の頃は漢字が得意でした。

 私はご多分に漏れず大鵬の大ファンで、大鵬は勿論、言ってみれば脇役の、人間起重機と言われた明武谷、うっちゃりの若浪をはじめ、あの頃の力士は未だによく覚えています。

 (イケメン明武谷)

 一方、山形出身の母は地元出身の横綱柏戸の大ファンでした。

 当時は家にまだテレビがなく、ラジオで相撲中継を聞いていましたが、柏戸の取組みになると母が台所仕事の手を休めて、ラジオに耳を傾けていました。

 (大鵬と柏戸/もう一つの大勝負)

 普段はラジオでしたが千秋楽になると、三代目朝潮のファンだった父が床屋かそば屋に連れて行ってくれて、散髪の後に床屋の居間でテレビを見せてもらうか、そばを食べながらテレビを見ていました。

 かけそば一杯でずっと見ていたかは定かでありませんが、相撲には何となく父と母の、古き良き時代の思い出があります。

 

 今の若い人には信じられないような話ですが、その床屋もそば屋も店構えは変わったものの健在なのは嬉しい限りで、福島に帰った折には時々そのそば屋で晩酌セットを楽しみつつ幼い思い出に耽っています。

  ツーさん【2019.1.21掲載】

葉羽葉羽 シンプルなかけそば、いいよねぇ。昔、西会津町の国道49号線にあった「奥会津清兵衛」(廃業)で食べた超絶のかけそばが恋しいなぁ…。

 


「横綱大鵬」

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