私は3歳から高校卒業まで福島市で過ごし、実家は宮下町です。
もう両親は他界していて誰も住んでいませんが、年に10回くらいは帰省し、線香をあげ、風を通し、時には墓参りに行ったり、旧友と盃を交わしたりしています。
現役バリバリの頃は仕事での疲れやストレスを癒すために帰っていましたが、退職後はカミさんの息抜きのために帰っている面もあります。
毎日自宅にいますとカミさんのストレスが溜まるようですので。
東北自動車道福島トンネル
新幹線で帰ることもありますが、ほとんどは車で帰省しています。
車で東北道を北上して行きますが、福島トンネルを抜け2kmくらい下った辺りでしょうか、ナビで実家まで残り12kmとなった時に見る景色は、福島に帰って来たのだということを実感させてくれます。
高速を走っていますのでそれは一瞬ではありますが、正面に信夫山が臨め、眼下に福島の街が見え、そして福島が盆地に位置することを認識させてくれます。
土湯峠方面から福島市街地を望む
残念ながら阿武隈川は見えませんが、その一瞬の景観は私にとっては福島を彷彿とさせてくれるものです。
「翼よ、あれが巴里(パリ)の灯だ」というタイトルの外国映画がありましたが、私にとって東北道での実家まで残り12kmは「愛車よ、あれが福島の灯だ」という感じです。
ツーさん【2018.10.9掲載】
葉羽 信夫山の眺望はちょうどいい写真がなかったので、土湯峠方面からの信夫山。会津に単身赴任が長かった僕にとっては、この景色が「翼よ、あれが巴里の灯だ」なんだよね。