私は昭和29年生まれですので、既に63年間生きてきました。
平安時代にでも生まれていれば10年1日どころか63年1日だったでしょうが、この63年間に世の中は大きく変化しました。
(昭和29年の神戸/元町)
物心ついた頃、ご飯は釜で炊き、掃除ははたきと箒、洗濯はたらいと洗濯板、灯りは裸電球、生鮮食品はその日必要な分だけ御袋が毎日買っていました。
白黒テレビが我が家に来たのは小学1年の時。幼稚園の頃に大相撲が大好きだった私を、親父は千秋楽にはテレビのある蕎麦屋に連れて行ってくれたものです。
カラーになったのは中学になってからでした。そのようなことは枚挙に暇がありません。
ちなみに、青春時代に携帯電話があったら、違った青春を送ったのではないかと思っています。
技術の進歩は目を見張るものがありますが、少なくとのこの63年間というスパンで見た場合に、一番変わっていないのは人間です。
だから同じ過ちを何度も繰り返すのでしょうが。
生まれてすぐに立ち上ったり、いきなり「ママ、お腹空いた」と言ったりする赤ちゃんは未だにいません。人間の成長度合いは太古の昔からずっと同じです。
だから、きっと教育が大切なのだと思います。
ツーさん【2017.12.25掲載】
葉羽 力道山の空手チョップは、街頭テレビの花形でした。旧福ビル前の街頭テレビに集まって、親父に肩車をしてもらいプロレス中継に興じた記憶が忘れられません。