私が勤めていた会社は、健康食品として一時大ブレイクしたコエンザイムQ10（Coenzyme Q10：以下CoQ）を製造していて、会社の屋台骨を支えていた時期もあり、私もいろいろな形でCoQに携わりました。

　私は既に嘱託になっていましたが、日本CoQ協会が「CoQの基礎と応用」という本を出版することになり（2年前の5月に丸善プラネットより刊行済み）、その中に「資料編：工業化の歴史」という項があり、会社に執筆依頼がありました。

　で、会社で最も古狸でありました私が書くことになりました。

　対象とする読者は学生や企業の若手研究者ということで、単に歴史を述べるのではなく、教育的見地も踏まえて私の研究に対する思いも書き添えました。

　

　刊行された本の序文は日本学士院長（当時）である杉村隆先生がお書きになっていました。

　その序文の中に次のような記載がありました。

「…圧巻ともいうべきは、資料編である。…CoQの発見直後からの業績が簡潔正確に述べられていて学ぶべきことが多い。…」

　学士院長とは日本学界の重鎮の中の重鎮です。

　そのような先生に多大なるお褒めの言葉をいただき、恐縮の至りではありますが、思い残すことなく会社生活に終止符を打つことができたと感じています。

　 ツーさん【2017.11.27掲載】

葉羽　論文かぁ…僕が扱ったのは色々な行政計画だね。何故か行くところ行くところが策定時期で多くの計画に携わった。オリオン・プロジェクト（社会資本整備計画）、福島空港周辺地域整備構想、財政中期計画、イグドラシル・プラン（IT化計画）、物流基本構想、会津リングシティ構想、ギガビット・ネットワーク構想、職業能力開発短期大学校整備計画etc.…いま振り返れば実にバラエティに富んだ仕事をやって来たと思う。一つ一つが大切な思い出です。