これも「クリティカル・シンキング」を受講していた時のことですが、ある時講師から「5W1Hの5Wとは?」と尋ねられ、受講生は「When、Who、Where…」などと答えていましたが、講師曰く「Why! Why! Why! Why! Why!」。
クリティカル・シンキングとは批評的に考えることですから、前回記しました「考える=疑う」に通じるところがあります。
これを聞いて思い出したのが、誰が言ったかは忘れましたが「思いつめたものにのみ啓示はある」(多分こんな感じだったと思います)という言葉です。
ニュートンはリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を発見したなどと言われていますが、決してそんなことはなく、何故、何故と考えに考え思いつめていた時に、たまたまリンゴが落ちるのを見て、考えが一気にまとまったのだと思います。
また、昔読んだ『いい仕事は「なぜ?」から始まる』(伊集院憲弘、PHP文庫)も思い出しました。タイトルだけで中味が分かるような本です。
疑問を持つ、これが考える出発点と思います。普段何気なく見過ごしていること、そんなことに疑問を持つ、そして考える。日常生活にも役立ちそうなフレーズです。
ツーさん【2017.10.23掲載】
葉羽 アインシュタインは「宇宙の真理を究めるために 自分に与えられた時間は、こんなにも少ない」と嘆いたそうだ。僕が岸波通信で「〇〇の真実」シリーズを書いているのも「疑問」がモチベーション。さて我々は、残された人生で、あといくつの謎を解けるんだろうか。