吉村昭や原田マハは、アンソロジー中の1編が面白く、それが契機となってかなりの作品を読みましたが、同じ流れを追ってアンソロジーをむさぼり読みました。
しかし二匹目のどじょうとはいかず、もういいかと思い始めた頃に読んだ、「夜明けのカルテ 医師作家アンソロジー」(新潮文庫)は面白い作品が多く、中山祐次郎、久坂部羊、南杏子、藤ノ木優らの他の作品も読んでみる気になりました。
『夜明けのカルテ』(新潮文庫)
現在は楽天ブックスで購入していますが、購入しようとする本の紹介ページには「この商品を買った人が興味ある作品」なんていうのが載っていて、芋づる式に医師作家の作品を購入して読んでいます。
帚木蓬生、海堂尊、知念実希人、霧村悠康、岡井崇、浜辺祐一、川渕圭一、夏川草介、藤山素心、午鳥志季らです。
医療に絡む小説が圧倒的に多いですが、ほとんど外れはありませんね。
医師家系4代目の作家知念実希人
医師作家と言えば古くは森鴎外、そして北杜夫や渡辺淳一を知っていますが、作家として活躍していた時は作家専業だったと言えます。
渡辺淳一は30代半ばで札幌医大講師を辞めて専業作家になりましたが、その時にお母様が「お前、水商売に入るのかい」と言ったことは彼のエッセイで何度か読みました、余談ですが。
渡辺淳一
一方私が今読んでいる医師作家はほとんどの方が医師との兼業なのですね。天は二物を与えるのかと思えるほどです。
作家になるまでの経緯は様々でしょうが、医師から作家というのは結構多い気がします。逆は聞いたことがありません。
何故医師作家が多いのか、ボケ防止で考えてみても・・・分かりませんね。
ツーさん【2025.8.25掲載】
葉羽 医師作家が多い理由をAIに訊いてみた。すると・・「人間存在の本質に迫る二つの知性(科学と人文)の融合現象と解釈できます。医療現場で得られる「生の断片」が、文学における普遍性獲得の触媒として機能していると考えられます」と。うむぅ、ワケ分かんね!(笑)