中学高校とバレーボール部に所属していましたが、好きなスポーツは?と訊かれれば、やはり野球です。
プロ野球も結構観戦していますが、学生の時は東京六大学野球をよく観に行ったものです。

「週刊ベースボール」の東京六大学野球特集(筆者提供)
東大は超弱小ですので、9割方は負け試合です。大学3年の時の春のシーズンは全11試合のうち10試合を観に行き全敗、唯一勝った試合のみ観戦していませんでした。
入学間もない4月中旬に初めて観に行き、学生応援席への通路を出るところに応援団の方が立っていてビビりましたが、「どうぞこちらへ」と優しく案内されたことは覚えていますが、それ以上なのは・・・。
攻守交替の折には、応援団の「学生、ちゅ~も~く(注目)!」で始まる口上を聞き、次いで応援歌を歌います。
東京大学応援部
その口上で一つだけ覚えているのが・・・状況としては当然ながら劣勢ですが応援団の方曰く「東大の野球は愛の野球である」、何だか分かりませんが学生一同「そうだ」と言い、まばらな拍手。
次いで「今までの東大の野球の愛は、耐えることだった」、学生一同同じようなトーンで「そうだ」、そしてまだまばらな拍手。
最後に「東大の野球のこれからの愛は、惜しみなく奪うことだ」、学生一同大声で「そうだ!そうだ!」、そして万雷の拍手。
浅丘ルリ子の「愛の化石」
「愛は耐えること」はその数年前に流行った浅丘ルリ子の「愛の化石」の中の「・・・お願い 教えてあなた 愛するって 愛するって耐えることなの・・・」が出典です。もう知っている人も少ないですね。
「愛は惜しみなく奪うことだ」は言うまでもなく、有島武郎の著書「惜しみなく愛は奪う」から来ています。
有島武郎『惜しみなく愛は奪う』
な~んか、どうでもよいことはよく覚えているような・・・。
ツーさん【2025.1.13掲載】
葉羽 上手い口上だったね。二言目で「あれ?」と気づいたのは何人いた事か(笑)