「おいしいアンソロジー お弁当」(だいわ文庫)はタイトル通りの内容で、44人が執筆しています。
「新潮日本文学アルバム」(雑感 72)収載の野上弥生子、山本周五郎、高浜虚子、幸田文、吉田健一、池波正太郎、内田百閒、永井荷風、さらには直木賞作家、向田邦子、江國香織、林真理子、角田光代らが執筆者に名を連ね、結構豪華な執筆陣です。
「おいしいアンソロジー お弁当」
幾つか郷愁に駆られる記述がありました。
『・・・遠足・・・オヤツに関しては、前日友人同士で「二百円以内だかんな・・・バナナは別だぞ」・・・』(原田宗典)。
まさに小学校の遠足では、お菓子は200円以内と学校で決められていました。あの頃バナナは特別な存在だったのですね(雑感 255)。
遠足にお絵描きバナナ
『・・・特に「早弁」をする運動部の男の子たち・・・』(林真理子)。
『・・・調べてみたところ高校生のほとんどが早ベンをしておる・・・』(椎名誠)。
高校の頃は毎日早弁でした。2、3時間目後の休憩時間に食べ、お昼休みは売店でパンと牛乳を買って、また食べていました。
早弁疑惑
お弁当のおかずは勿論毎日変わりますが、奈良漬けは2、3切れ毎日のように入っていたような記憶があります。酒飲みの素質十分だった?
『・・・給食でいちばん嫌だったのは、われわれの世代の誰もがいう、あの脱脂粉乳という出がらしの茶ならぬ、出がらしのミルクだった・・・』(川本三郎)。
我々の小学校の頃の給食は、今の子どもたちは食べられないのではないでしょうか。
美味しかったという記憶はほとんどなく、お腹が空いていたので食べられただけで、特に不味かったのが脱脂粉乳でした。
小学4年時の給食、コッペパンとおかずと脱脂粉乳。
手前が筆者で隣席は何とモリキさん(筆者提供)
給食以外では飲んだことがありませんので給食専用だったのでしょうか。
上記は実に的を射た表現と思いました。
ツーさん【2024.12.30掲載】
葉羽 酷い味だったよね~脱脂粉乳! アレってアメリカでは家畜のエサだって聞いたけどホントかな?(笑)