読んだのはもう1年以上前ですが、短編集「ここだけのお金の使いかた」(中公文庫)収載の新津きよみの「百万円分の無駄」にこんなくだりがありました。
『・・・「宝くじでいくらあたったら、あなたは口外しませんか?」 そういう質問が、女性誌のお金にまつわる企画の中でされていることがあった。・・・十万円までなら「あたったよ」と言える。だけど、百万円あたったら、家族にも言わず、自分の胸にしまっておく。いちばん多い回答は「百万円」だった。・・・』。
『ここだけのお金の使いかた』
私自身は年末ジャンボとかを連番10枚+バラ10枚でほんのたまに買う程度で、今まで買った金額を合わせても10万円足らずと思います。
当たった最高額は3千円で、そのことは機会があれば口外しています。
いくら当たったら口外しないか、普通に考えて“他人への口外”ということと思いますが、悩むような額が当たったことはなく、考えたこともありませんでした。
100万円当たったら
でもちょっと思い出しました。知人と4人で会食している時に、知人の1人が「ちょっと前に宝くじで100万円当たり、家族でハワイ旅行に出掛けて使い切りました。そのことは会社の人とかに話しました」と。
私を含めて聞いていた3人は皆、自分も100万円当たったら、口外することも含めて、そういう使いかたがよいかなと思ったものでした。
ハワイ旅行
経済状況にもよるのでしょうが、4人とも多少の贅沢は許されるくらいは稼いでいましたので、そんな受け答えになったと思われます。
でも「宝くじ当たったら」とあれこれ夢を見るのが楽しいのでしょうね。
どうせ当たらないからと買わないのは、夢も見られないことの裏返しのように思えます。
ツーさん【2024.11.5掲載】
葉羽 40年前の話なので時効だろうし今はやってないと思うけど、宝くじ担当のセクションに勤務していた時、社内の希望者に売って売れ残ると担当職員に案分して無理やり買わされた(もちろん当たったことはない)。それが嫌でイヤで、宝くじに対してはトラウマになったね。現在なら問題になってもおかしくないだろうな。