清水義範の短編集「バラバラの名前」(新潮文庫)中の「モットー選定会議」に、私が勤めていた会社の社是が載っていることを書きました(雑感 341)。
社是は「信(しん)を万事の本(もと)と為す(信は万事の本を為す)」ですが、もじって「信は万事の本なり」となっていました。
「バラバラの名前」(新潮文庫)
食品関係の10社くらいの経営理念、社是、モットーが調べられていて、例えば「おいしくたのしくのびのびと」は森永製菓のコーポレートメッセージのもじりです。
思ったのですが、小説の初出は1993(平成5)年、インターネットはまだ普及していない頃です。
10社分の経営理念を調べることなど、今はネットで簡単にできますが、ネットのない時代、各社に電話して訊いたのでしょうか。
電話照会
どこかに出掛けようとする時、何時までに目的地に着くためには何時の電車に乗ってと、今は簡単にネットの路線情報で検索できますが、昔は紙の時刻表で調べたものです。
ある時長野県の上田工場に出張するために川越線(川越→大宮)、長野新幹線(当時:大宮→上田)の時刻を事前に確認して出掛けましたが、平日なのに川越線は休日ダイヤを見ていたのですね。
予定していた時刻より遅く川越を発車し、道中では遅れた場合の言い訳など必死で考えていました。
大宮駅新幹線ホーム
大宮には乗ろうとしていた新幹線の発車時刻より少しだけ早く着き、地下2階の川越線乗り場から地上2階の新幹線乗り場まで必死で走りました。
新幹線は既にホームに着いていて発車ベルが鳴っていましたが、何とか間に合いました。今は日付を入れての検索で、間違えようがないですね。
70年近く生きていますとネットが普及したのはつい先頃の気がしますが、もう25年くらい経っているのですね。これまた、光陰矢の如し。
ツーさん【2024.5.13掲載】
葉羽 ネットが生まれて25年・・ええ~25年!? ふ~む、もうそんなに・・・・ええええ~25年!!!?