生まれて初めてMRI（核磁気共鳴画像）検査を受けたのは、還暦直前に突発性難聴を患った時で（雑感 44、150）、退院後ではありましたが、念のためにということで受けました。

　検査前に技官の方が「30分くらい掛かりますので、寝ていらして構いません」と。

　 MRI

　防音用ヘッドホンを付けて検査に臨みますが、それでもポコポコポコと耳に響き、とても寝られたものではありません。これで寝られるのは常人を逸脱した、余程無神経な人かと。

　最近は時々MRI検査を受けていて、昨年10月にも造影MRIを受けました。

　通常の検査の後に造影剤を注射して、その後に技官の方が「あと5分くらいです。もう少し頑張って下さい」と。

　「頑張って下さい」

　それを聞いて、はて何を頑張るの？と。音はうるさいものの、じっとしているだけですので、何を頑張るのでしょうか？「もう少しの辛抱です」とか「もうちょっとだけ我慢して下さい」くらいなら分かるのですが。

　「頑張る」で思い出したのが、会社勤務の組合員だった頃に春闘秋闘（途中から春闘に一本化されました）時に歌った労働歌「がんばろう」。

　 ガンバロー！（2024年春闘）

　もう汲々（きゅうきゅう）とした時代は脱していましたし、生活が楽ということはないにしろ困窮生活ではなく、勿論少しでも多く給与・賞与がもらえれば、それに越したことはありませんが、何を頑張るのかと思ったものです。

　本部執行部だけが頑張っていて、我々一般組合員はせいぜい「がんばろう」を歌うくらいでしたね。

　そして井上陽水の「東へ西へ」の中の「♪ガンバレみんなガンバレ 月は流れて東へ西へ」。

　 井上陽水「東へ西へ」

　何を頑張るのか全く分かりませんね。

　 ツーさん【2024.2.19掲載】

葉羽　福島県の県民運動標語「ふくしまからはじめよう」も何をやれって言ってんだか意味不明で嫌いだった。こういう、見た人に解釈を丸投げするやり方は昔から好まないね。