MC(master of ceremony:コンサートでのトーク)が上手いとは思いませんでしたが、記憶に残っているのは井上陽水のMC。
「(会場の誰かに語り掛けるように)そんなに身を乗り出すほど熱心に私の話を聞かないで下さい。5年後とか10年後とかに苦境に陥った時に、あの時の陽水さんの言葉を思い出して乗り切ることができた、な~んて話は絶対にしませんから」と。
アドリブで言っているように思えましたが、多分定番的に話しているのでしょうね。
井上陽水
コンサート前日にペギー葉山が亡くなったこともあり「南国土佐を後にして」をギターで弾き語りしましたが(雑感 18)、こんな前口上がありました。
「この歌が流行った頃はもう福岡に住んでいましたが、父は高知県出身でした。歌を口ずさむことなどない父でしたが、この歌だけは口ずさんでいました。半分嬉しそうに。高知の血がそうさせたのでしょうね」と。
ペギー葉山
父とペギー葉山の思い出を、陽水独特のあの声で語られると、ちょっとジーンときました。
ボブ・ディランのコンサートではトークがない旨を書きましたが、私が行った公演(雑感 302)の最後には日本語で「アリガトー!」と。
ボブ・ディランにそう言われると幾分畏れ多い感じもしてしまいました。
ボブ・ディラン
学生時代に買った2枚組レコード「偉大なる復活(Before the flood)」は30年の時を経て福島の実家でよく聴き、今はCDで聴いていますが、MCはないですね。
「偉大なる復活(Before the flood)」
日本版ということで英語でのMCをカットしたとは思えません。でも最後には思いっ切り「Thank you!」と言っていましたね。それが彼のスタイルなのでしょう。
ツーさん【2023.8.21掲載】
葉羽 最近はCDも買わなくなった・・てか聞かなくなった。もっぱらYoutubeの音楽サイトなどかな。Amazon Musicとか。そう言えば、まっさんのCD、どこに行っちゃったんだろ?(笑)