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雑感303 ボケ防止:貨幣の製造年




by Tsuji
Reported by Tsuji
MP3"くつろぎ時間" by 音楽の卵
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 前々回の雑感に、「日本の硬貨は、製造年を表示してあるほうは裏だ」ということを知り、「へぇ、そっかぁ」と感じたことを書きました。

 ボケ防止の一環かと、「へぇ」で終わらず、ここで思うのです。確かに硬貨には製造年が記してあるが、紙幣には表示がない、それは何故?

 まずは現在流通している硬貨(1、5、10、50、100、500円)をよく見てみます。

  日本の硬貨

 製造年が記されていますが、1~10円硬貨は漢数字で50~500円硬貨は算用数字です。

 5円硬貨以外は製造年の記してある方がデザイン的に表に見えますが、5円硬貨だけは製造年を記した方が裏に見えます。

 あくまで私の感覚ですが、多くの人がそう思うのではないでしょうか。そして「日本国」の刻印が5円硬貨だけは裏です。

  5円硬貨の表裏

 そんな統一性のなさから、そもそも製造年を記す必然性はないのではと思われました。

 硬貨を製造年ごとに集めたことがありますが、そのくらいしか役に立たない気がします。では何故製造年を記すのか。

 硬貨の偽造はあまり聞いたことがありませんが、貨幣は偽造できないことが重要です。

 紙幣に比べて表面積が極端に狭い硬貨では、刻印できる量もしれていますので、製造年でも記すかとなったのではないでしょうか。

  新紙幣

 一方、紙幣はかなり細かいデザインが可能で、通し番号もあるので、製造年は不要と。そもそも不要であったわけですが。

 同じよう疑問を持つ人も多いと見え、ネットにその回答みたいなものが載っています。

 上記で中らずと雖も遠からずですが、硬貨に製造年が刻印してあるのは、硬貨が貴金属で作られていた頃は成分の金や銀の含量が年によって異なっていたから製造年表示が必要で、その名残とのことでした。

  ツーさん【2023.7.10掲載】

葉羽葉羽 実際の小判を調べたら、確かに裏面に、文政なら「文」、慶長なら「慶」などと刻印されていた。ただ考えてみると、小判を造る金座が一本化されたのは元禄年間(1698年)以降のことで、それ以前は駿府・京都・佐渡・甲府などにも金座が置かれていた。それらは産地により金の含有量が異なるにも関わらず、既に裏面に元号を刻印することがなされていた。なので「ねとらぼ」等にある記述は、一度検証する必要があるかもしれない。


大判小判

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