瑠璃色の孤独 by 式波 Langley
薄氷(うすらい)の向こう側 光をなくした 深い瑠璃色の水底で あなたは まだ眠っているの?
指先をかすめる かすかな ため息のような震え それは 冬が閉じ込めた 小さな命の 精一杯の挨拶
かじかんだ体温を 分け合うように 白い息が 空へ溶けていく
釣果(あかし)を求める寂しさより この糸が どこか遠い世界と繋がっている その感触を信じたい
冷たい水底で きらりと跳ねた銀色の孤独が 掌(てのひら)から伝う温もりで 一瞬だけ 温かくなった気がした