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「笹舟のマーチ」
佑樹のMidi-Room

背景素材:Crambon*

その14 「出産レポ〜佳境編」

by サオリサオリ
 

 サオリ出産レポ、佳境編デス 。いよいよ 産まれるよ〜 !

 

 3月1日:生みの苦しみ。

  6:00

 いきみたくなるカンジがわかってきて、ベビちゃんを押し出すようなカンジでいきむ!!

助産師さん『下がってきた、下がってきたよ〜』

 陣痛もいよいよクライマックスかというときに、お腹の中で、さおベビは、ひゃっくりをしてました 。


サオリ『こんな時まで、ひゃっくりしてるよ〜』と笑っちゃいました。

  6:30

『髪の毛見えてるよ〜、もうすぐ産まれるよ〜』

 その中、陣痛の波に乗り切れず、いきみもあとひとふんばりってカンジで・・助産師さんに『もったいないよ〜、苦しいと思ったところで、もう1回いきんでみよう』と言われる。

 う〜ん、苦しい 汗だくデス。

『先生の指示で、陣痛促進剤の点滴をしますね』

 点滴後、すぐに、今まで3〜4分間隔だった陣痛が、1分おきくらいにおしよせる〜!

 息つく間もなく、押し寄せる陣痛。

 痛みがMAXになりそうなとき、すって〜、はいて〜、息を止めていきむ。

 声は出さない苦しいと思っても、もう1回いきむ。

 これの繰り返し〜、苦しかった〜。

 

  6:50 先生到着

 この時まで、助産師さんと、看護婦さんの2人が様子を見てくれていて、お産は、この2人が診てくれるのか〜と思い込んでました。

 なので、サオリ先生が来たとき・・・

サオリ『あ、やっぱり肝心なところは先生が診るのね』と思ったりしました。

 しかも、陣痛と戦っている間は、分娩台が、ベッドみたいなカンジなんだけど、いざ、お産となったら、この分娩台が、手術台?みたいなカンジで、テレビとかでよく見る、にぎり棒が出てきて、足を乗せる台みたいのも出てきて、みるみる変化するではありませんか。

 なので・・・

サオリ『あ、こうやって、いざお産って時まで、分娩台に変化しないんだー』

 〜とか、思ったりしました。

サオリ『ちょっと切る(会陰切開)から、麻酔するね〜』

 この麻酔がイタカッタ!

 しかも、陣痛もMAXになってて、ちょうど、麻酔と陣痛が一緒になって、何でイタイのか、わからない状態に。

『にぎり棒にぎって! 自分の方に引き寄せるように!

目はつむらないで自分のおへそを見て!

あごはひいて、息をとめていきんで〜!!!!!!』

 次々、言われるままに、指示通りやろうとするも、あまりの苦しさになかなかうまくできない。

 この、息を止めていきむってことができなかったのデス。

サオリワタシは、『うーーーん』って声を出してしまっていたのですが・・・

看護婦さんからは、『声は出さない!息を止めるんだよ〜』

 〜って言われて、そのときはもういっぱいいっぱいで理解できなかったんだけど、今思えば・・

サオリ 『あぁ、うんちするみたいに、気張ればよかったのか』ってカンジ。

看護婦さんも、『うんち出してもいいよ〜』って言ってたし。

 あごをひいておへそを見るのは、もう自力ではできなくて、看護婦さんが、私の頭を抑えてくれてました。

 このあたりから、ダー様は、ワタシがいきむ度に・・・

『がんばれ!がんばれ! もうちょっと! もうちょっと!!」

 〜と声をかけてくれてました。

 すごく励みになりました。

ダー様、立ち会ってくれてありがとう!

 

 3月1日朝:クライマックス

 【クライマックス1回目】

 陣痛にあわせて、

サオリ『う〜〜〜ん』と2・3回いきむも、出てこない!

サオリ先生と助産師さんが、『引っかかってるな・・・』と言ったように聞こえて・・・

サオリ『え〜〜〜』って思いました。

ダー様いわく、この時から、すっぽんのようなもので、吸引をしていたようです。

 ワタシは、目をつむってしまっていたので、状況はあまり覚えてません。

 

 【クライマックス2回目】

『次で産まれるよ〜、がんばろうね〜』

 この声に、どれだけ救われた気持ちになったことでしょう。

サオリワタシも、『よし、次で産むのね、よっしゃ〜』ってなカンジでした。

 ところが、2・3回いきむも、まだ出ない〜!

サオリ『うっそ〜』って思ったよ・・・。

 しかも、このいきみのあと、次の陣痛を待っている間に、分娩監視装置と思われるものから、よくテレビとかで、心拍が危険なときに出る、『ピロリロン、 ピロリロン』っていう音が鳴って、すごく不安になりました。

サオリワタシが、あまりの痛さに、足を閉じ気味になってしまって・・・

『足、閉じないでね〜、赤ちゃん苦しくなっちゃうよ〜

足、ぱた〜んとさせてね〜』と言われました。

サオリ『私が、足を閉じちゃうから、赤ちゃんが苦しいんだ・・・。

がんばって開かなきゃ』と思いました。

 

 【クライマックス3回目】

 さぁ、きました、最後の陣痛!

 1回目サオリ『う〜〜〜ん』・・・出ない!

 この時、頭を抑えてた看護婦さんと一緒に、頭を抑えてくれていたダー様。

『じゃぁ、私お手伝いするから、だんなさん、頭もってて!』

 〜と言い、位置を移動して『ごめんね〜』と言うと、ワタシのお腹を、人工呼吸より、やや強めなカンジで、いきみに併せて、えいっえいっと押し始めました。

ダー様にとって、かなり衝撃的光景だったとのこと。

サオリワタシは、何かで見たことがあったし、『一刻も早く出してくれ〜』ってカンジだったので、そんなに驚きはしませんですた。

 しかし、あとで聞くと・・・

Q:ダー様にとっての出産とは?

A:腹押しの衝撃的光景

 〜と言うくらいなので、よっぽど凄い光景ではあったようです。

 

 2回目のいきみサオリ『う〜〜〜ん』・・・やっぱり出ない!

 そこでサオリ先生もやめようとしたとき・・・

『先生、まだ子宮のはりがあります!』

 そして、3回目のいきみサオリ『う〜〜〜〜〜〜ん』

 (これでもかーーーー!!!)

 ・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 『 ず る ん 』

 なんか、牛でも産んだんじゃないかって感覚、ほんと、ずるんって言葉がぴったりな感覚がして。

 ついに、分娩所要時間: 17時間16分。

 2009年3月1日 7:13 50.0cm 3118gのオトコノコが・・・

 う・ま・れ・た〜 !!!!!

生まれた〜!!!

生まれた〜!!!

 ↑ 生まれたてほやほやの久響くん。

<<余韻編につづく>>

(配信 2009.4.14サオリサオリ)

 

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