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#031 市民大学体験記-3(フィリンゲン編)

by Rei
Reported by Rei
BGM "明るく楽しく上品に"
by
TAM Music Factory
Site arranged by 葉羽

Rei トロシンゲンでの市民大学体験から10年後、再びドイツに赴任して、又も市民大学を受講することに。

 今度の場所は、ドイツ南西部の街フィリンゲン!

◆市民大学体験記-3(フィリンゲン編)

 トロシンゲンで市民大学に通った最初のドイツ滞在から日本に帰国してちょうど10年後、またドイツ赴任なり、夫と2人、ドイツにやってきた。

 二度目はトロシンゲンでなく、フィリンゲンに移転した会社の近くに住まいを見つけてもらった。

フィリンゲン

 日本に帰っていた10年間のほとんどを東京で暮らし、東京からまた南西ドイツの田舎町に戻ったわけだ。

 勝手知ったる・・・じゃないけれど、土地勘はあるし、懐かしい友人知人もいる。

 一番の心配は、専属運転手として10年ぶりの車の運転だったが、すぐに慣れた。

  右側通行

 思いがけない2度目のドイツ滞在。楽しみにしていたのは他でもない、市民大学! それも今度はフィリンゲンの市民大学でドイツ語を学ぶことだった。

 田舎とはいえ、城壁に囲まれ、中世の町の佇まいが残るフィリンゲンは、あの辺りでは中核となる町。市民大学も専用の校舎を持っていた。

  市民大学の専用校舎

 その校舎は、というと、街のまん真ん中、ミュンスターがある広場を囲む建物にある。

 外観は中世のまんま、お隣はStadt Bibliothek (町の図書館)になっている。

 せっかくだから図書館カードも作った。

作ってもらった借り出しカード

 さて、vhsのプログラムを見ると、第一希望のレベルが合う授業は夜だった。

 う〜ん、これは無理。

  夜はちょっと・・

 次の選択肢は? 週2回、朝8:30〜12:00 試験準備のための集中コース。

「これはちょっとハードだなぁ〜」と思った。

 この3ヶ月コースのあとに試験があるのだ。この資格を取ると、ドイツでの進学や就職に有利、ときに必須だから受講生は意欲的なはずだ。

 実はこの資格、この数年前、すでに東京で取っていたけれど「熱心な若い人たちとまた勉強するのも悪くないか」と思い直した。

 

 初授業に出てみると、やっぱりみんな若い。席が隣になった女性に、出身地を訊いてみた。

 彼女の誇らしげな「リッタウアン」という答えに戸惑った。リッタウアン?

 聞いたことがない、何処だろうと思いつつ「そうなんですね」としか言えなかった。

  リッタウアン?どこ?

「リッタウアンLitauen」は、ドイツ語でバルト海に面する「リトアニア」のことだった。

 次に会ったとき「あなたの国はもちろん知っているけれど、日本ではリトアニアというので、すぐわからなかった。ごめんなさい」と説明し謝った。

リッタウアン(リトアニア)

 地名は言語によって綴りも読み方も違うのだ。例えば「ジュネーブ」はドイツ語では「ゲンフ」という。

  ジュネーヴ(Genf)

 みっちり3時間の授業はくたびれたが、終わると近くのカフェでの一休みが楽しみになった。

 一仕事(一勉強)あとにコーヒーは格別に美味しい。

  勉強後の一杯

 ここは、一度目の滞在時もよく通った、町を囲む城壁の市門の一つ(Riettor リートトア)の側にあるカフェだった。(↓)

 憧れだったフィリンゲンvhsのドイツ語講座だったが、日中通える授業が他にはなく、結局、一学期間で終わりとなった。

【2025.5.25掲載】

Rei 次回はvhsのもつ役割や幅広さなど、と、コロナ禍を経た現在のことを報告したいと思います♪

(※背景画像:フィリンゲンの中心街)

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