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#032 市民大学体験記-4(あれこれ編)

by Rei
Reported by Rei
BGM "明るく楽しく上品に"
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TAM Music Factory
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Rei ドイツの生涯学習のメッカともいえるvhs、体験談を書いてきたが、今回はvhsについての情報をお伝えしようと思う。

◆市民大学体験記-4(あれこれ編)

 体験したのは、ドイツ語や英語と語学ばかりだが、vhsは語学学校ではない。

 手っ取り早くいえば、全国組織のカルチャーセンターである。

バイエルンの民族舞踊

 福島の某カルチャーセンターの募集案内を見てみる。

 「健康・ダンス・舞踏」という括りには、フラメンコ、ハワイアンフラ、ヨーガ、太極拳、気功etc. 「美術」洋画、油絵、デッサン、水彩画etc.「音楽」コーラス、ボイストレーニング、リコーダーetc.「手芸、工芸」手編み、パッチワーク、刺繍、トールペイントetc.「文学、教養」「料理」等々、各種講座が載っている。

 ほとんど同様の講座が、vhsにもある。

 最初はよく知らなかったので、ドイツ語を習うための近場の学校という認識しかなかったが。

 vhs主催の「講演会」というのも色々とある。

 夫の主治医は「生活習慣病の予防について」といったテーマの講演をしたので、2人で聞きに行った。

 昨今、講座数が多いのはIT関係、AIの使い方など、ビジネススキルのようだ。仕事に直結する英語の講座も人気だとか。

 

 ドイツのイースターとクリスマスは、日本の盆と正月のような、家族にとっては大事な行事。したがって、次のような季節講座もある。

 イースター前には、あの木の枝に吊るす「カラフルな飾り卵」の作り方とか、クリスマス・アトヴェント前には「シュトレン」や「クリスマスクッキー」のクラスもある。

  イースターエッグ

 日本の年賀状にあたる「クリスマスカード」今やSNSでの交換が多いが、手作りカードは今でも人気があり「オリジナルのクリスマスカードを作ろう!」といった講座もある。

 

 ところで

 日本のカルチャーセンターと違うところは、運営が各自治体なので補助もあり、受講料が安く設定されている。

 また財政が豊かな自治体は受講料がより安い。受講料はその町の懐事情によって変わってくるのだ。

ドイツの大都市の一つハンブルク(欧州最大級の港町)

 また大きな町は受講科目の種類も多く、バラエティに富んでいる。講師は特別な資格は必要ないが、人材が豊富なのは大きな町、という理由もあるだろう。

 小さな町はいくつか集まって、一つのvhsを運営しているところもある。

 ドイツでもプライベートの語学学校などは目玉が飛び出るくらい高い。

 vhsは、良心的な受講料で、興味があることを手軽に学び、体験できるというところがいい。

 

 話は逸れるが、福島大学の公開授業は、この辺りでは、格安のカルチャーセンター(?)ではないかと思う。

 興味がある方は是非一度ホームページを覗いていただきたい。

 

 vhsに話を戻そう。

 あのコロナ禍を経て、今はなんと、オンラインで提供される授業も多数ある。

 フィリンゲンのvhsのプログラム(かつては冊子だったが、今はインターネットで見ることができる)の中にも、オンラインの授業がいくつかあったが、やはり、大都市のvhsの方が、選択肢は多い。

 日本にいても、もし興味のある講座が、オンラインで提供されていれば、受けることも可能である。

オンライン・レッスン

 それもベルリンのvhsでも、ハンブルクでも、どこのvhsでもオンラインなら受けられる。考慮すべきは時差。ドイツ時間で午後以降の配信は、こちらの真夜中になってしまうからだ。

 vhsのオンライン講座、一度挑戦してみたいと思っている。

【2025.6.8掲載】

Rei ドイツの市民大学編は今回で終了です。来月からしばらくドイツで暮らしてくるので、しばしお休みをいただきます。またお会いしましょう♪

(※背景画像:ミュンヘンの市街地)

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