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#029 市民大学体験記-1(トロシンゲン編)

by Rei
Reported by Rei
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Rei ドイツには Volkshochschule (フォルクスホーホシューレ:市民大学、略してvhs)が、大都市にも田舎の小さな町にも、日本風にいえば、どの市町村にもある。

 これは公立のカルチャーセンター/生涯学習センターである。

  フォルクスホーホシューレ

 今回は、vhs受講体験記を書いてみようと思う。

◆市民大学体験記-1(トロシンゲン編/前編)

 Volkshochschule (フォルクスホーホシューレ)という言葉も知らずに、ドイツへいったのは33年も前のこと。

 最初に赴いたのは南西ドイツの小さな町トロシンゲン。

トロシンゲン

 渡独前3ヶ月間、福島市在住ドイツ人宣教師の先生のもと、手解きは受けてから行ったものの、まだまだ物の役には立たなかったドイツ語。

 現地でも続けて習いたいと思っていたが、語学学校はなかった。

  市民大学受講風景

 そこで聞いてもらったら、トロシンゲンのvhsにも、外国人対象のドイツ語入門講座があるという。

 情報源は会社の社長秘書マイヤーさん。代わって申し込みもしてくれた。

  社長秘書マイヤーさん

 二学期制のvhs。夏に行ったので、秋学期に参加した。

 大きな町のvhsは専用の校舎を持つが、トロシンゲンは小学校の校舎を借りて開講していた。

ドイツ語講座が開講された小学校校舎

 わたしが受けた外国人対象のドイツ語講座は、夕方6時半から8時までだったと思う。

 担当の先生は、トロシンゲンのシューラという地区に住む若い女性だった。

  講師は若い女性

 vhsの先生たちは自ら志望した人たち。教師の免許は、もちろんあってもいいが、とくに要らない。

 仕事帰りに、半分ボランティアで教えてくれていた。もちろん講師料は支払われるが。

 クラスは15人で始まった。東西ドイツが統一したばかり、受講生は東ヨーロッパ出身の人たちがほとんど。

  10月3日は統一記念日

 彼らは働きながら実地で学んでいるので、会話はある程度できる。

 先生の冗談にみんなが笑っても、わたしは聞き取れず目を白黒させていた。

 しかし彼らはひとりまたひとりと、来なくなった。

  受講者が減って行き‥

 最後に残ったのは結婚してドイツにきたフィンランド人の女性とわたしの2人だけ。

 さて、この先どうなる?

【2025.4.27掲載】

Rei 後編へと続きます。

(※背景画像:トロシンゲン市庁舎)

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