Rei ハンスさんと「生け花」の話の最終回です。病気で帰国した10年後、夫は再びドイツに勤務することになり、ハンスさんの家を訪れました。
◆ハンスさんと生け花(その4)
リハビリのため、ドイツで特別休暇を過ごした2年後、病気のため帰国してちょうど10年後、わたしたちは再びドイツ転勤となった。
会社は、社屋を新築し、フィリンゲンVillingen(インさんの住む町)郊外にある工業団地に移転していた。
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Villingen |
そのため、住まいもトロシンゲンTrossingen ではなく、会社に近い場所に見つけてもらった。
ドイツに赴任したのは7月、サッカーワールドカップ、ドイツ大会の最中だった。
サッカーW杯ドイツ大会
サッカーの熱気とともに暑い夏も終わり、秋が深まった頃、ハンスさんから生け花のグループレッスンに誘われた。
会場はフィリンゲンの工業団地に近い、園芸関係に特化したホームセンターのような大きな店だった。
ここはインドネシア人同僚ディアさん(思い出に出会う旅 第1集)の義理の両親が経営していたところだ。
ドイツのホームセンター
受講者は5名、そしてハンスさんが先生。
こじんまりした部屋に大きな作業台が一つと、壁ぎわには作品を飾る細長いテーブルがあった。
すでにハンス先生の模範/デモンストレーションをかねた作品が飾ってあった。
この日のテーマは、Advent 待降節(4回の日曜日を含むクリスマス前の4週間)を前にして「クリスマス」だった。
花材は、先生が準備してくれた物もあったが、店の花を扱うコーナーから自由に選んできてもよかった。
ハンス先生の見本(二枚目)
クリスマスといえば、花材は違っても色合いは自然に緑と赤になった。
みなさん、初めての生け花ではないらしく、慣れた手つきで、取り組んでいた。先生は受講者の間を回りながら、アドバイスをしてゆく。
わたしたちは仕上がった作品を壁わきのテーブルに並べた。
生徒さんの作品1
生徒さんの作品2
生徒さんの作品3
生徒さんの作品4
それぞれの作品を前に、ハンス先生は講評を加える。
ハンスさんに生け花を紹介したわたし。十数年の年月を経て、今度は教えてもらう立場となったことが、とてもうれしく感慨深かった。
最後に記念写真をパチリ。
右から2番目がハンスさんである。
【2025.4.13掲載】
Rei 「ドイツで生け花編」の最終回でした。また、別の話題でお会いしましょう♪
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