Rei 思い立ったので、忘れないうちに「旧友との再会」書いてみます。 なんだか、もう会えないかもしれない気がして。。
◆旧友との再会
今を去ること四半世紀、ミレニアムの年、来日したばかりのオーストリア人女性と、渋谷駅ハチ公の前で待ち合わせた。
渋谷ハチ公
東京にいた頃、Am Brunnen アムブルンネンという国際婦人交流会に入っていた。
その活動の一環として「日本語を学びたい」という新入会員さんと、打ち合わせをするためだった。
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| Am Brunnenの機関誌(年4回発行) |
初めて会ったオーストリア人女性は、おっとりと優しい印象だった。それがレージーだった。
彼女とは役員会でもいっしょになり、顔を合わせる機会も多かった。
彼女は、都内一等地にある、ホテルのような豪華な外国人向けのマンションに住んでいて、会員仲間が訪ねると、いつもお手製のケーキを焼いて待っていてくれた。
オーストリアの伝統ケーキ
しかし2006年にわたしたち夫婦がドイツ赴任となり、先に東京を離れ、レージーは2008年にオーストリアに帰国したと聞いたが、その後会う機会はなかった。
昨年秋、ドイツ滞在中にFacebookを通して連絡を取ってみた。SNSというのは問題も多いが便利なものでもある。
教えてくれた住所から、レージーは、オーストリアの西端、ボーデン湖畔にあるブレゲンツの近く、フラスタンツという町に住んでいることがわかった。
彼女は70歳代後半、足が弱っているという。
事情を話すと「わたしが車で連れてってあげるよ!」とインさん。
早速にスマホを使って調べてくれ、車なら2時間10分くらいで行けるとのこと。
訪問当日は、朝から土砂降りの雨だった。
フラスタンツ駅周辺
ナビを見ながら「いつものルートは混んでるみたい。別な道いくね」と言うが、よくわからない。インさんにお任せだ。
出発してしばらくすると、スイスに入った。
えっ?オーストリアに行くんじゃなかったっけ?と思っていると「ザンクト・ガレン」の標識が見えた。
道路標識
あ、ボーデン湖のスイス側をオーストリアに向かって走っているのか、と納得。
途中一休みすることに。それにしても、雨が降りつづき視界もよくない。スイス側からのボーデン湖。霞んでよく見えない。(↓)
さあ、もう少し、と車を走らせる。インさんはナビの示すとおりに運転するのがストレスがなくていいそうだ。
という訳で、ナビ様の言うがまま進んでいくと、人家の庭先のような細い通りを走ったかと思うと、いきなり高速道路に入った。オーストリアの道路事情ってどうなっている?
さすがのインさんもびっくり。
いきなり高速道路
約束の時間に遅れること15分、やっとレージーの住むアパートに着いた。駐車スペースを探していると、2階のバルコニーから手を振る人が!レージーだ!
そして言うことがいい。「わたしだってわかるか(認識できるか)?」と訊くのだ。少し老けたように見えるが、それはお互いさまだ。
一人暮らしだという住居は、まだ新しい、バリアフリーの心地よい空間だった。
テーブルの上にはランチの準備がされ、キッシュとケーキを焼いて待っていてくれた。

18年ぶりに会うレージーの優しさは全然変わっていない。
日本に来る前は香港にいたレージー、インさんともすぐに打ち解けて話が弾む。
家の中、あちこちに東京・香港から持ち帰った書画や掛け軸、和紙のランプなどが飾ってある。
東京時代のアルバムを見せてくれ、日本での時間は楽しかったと、懐かしそうだった。
名残惜しいが、再会を約束して帰路についた。
スマホと相談していたインさん。帰りは(ボーデン湖の)ドイツ側を通って帰ろう、ということに。
ボーデン湖
午後は雨も小止みになり、帰り道ではボーデン湖も垣間見えた。この日は、なんと「ボーデン湖一周コース」だった。
次回訪ねるときは、お天気に恵まれますように!
【2025.1.19掲載】
Rei それではまたお会いしましょう♪
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