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#020 爆破予告事件(前編)

by Rei
Reported by Rei
BGM "明るく楽しく上品に"
by
TAM Music Factory
Site arranged by 葉羽

Rei 兄弟子、今回遭遇した、日本ではなかなか出くわさない出来事、書いてみました。

◆爆破予告事件(前編)

 この秋、2年ぶりのヨーロッパ。まずはスイスへいくはずだったが、向こうの友人夫婦2人仲良く風邪を引き、中止となった。

 次の予定はザルツブルク。心配していた友人の体調も落ち着いているというので出かけた。

 電車のチケットは前もってネットで買うのだが、今回はいつものウルム経由ではなく、シュトットガルト経由ミュンヘン。

 ミュンヘンからザルツブルクへまでは乗り継ぎなしだ。

 定刻にフィリンゲンを出発し、ドイツ鉄道にしては珍しく大した遅れもなく、乗り継ぎも順調にいき、ミュンヘンからザルツブルク行きの電車に乗った。

  実際の電車のチケット

 電車は、終点ザルツブルク中央駅ひとつ手前のフライラッシング駅に停車した。

 ここは、ドイツとオーストリアの国境に位置する、ドイツ、バイエルン州の町。

 ザルツブルクまで6キロ余、目的地はもう目と鼻の先である。

  フライラッシング駅

 しかし、信号機の切り替えでもあるのか、なかなか発車しない。電車にまつわるトラブルに慣れている?乗客は静かに待っている。

 すると、車内アナウンスが。

『ザルツブルク中央駅に爆破予告があり、駅は閉鎖されました。』

 ・・車内は多少騒めいたが総じて冷静だ。

爆破予告があったザルツブルク中央駅

 しばらくして、またアナウンスが。

『ザルツブルク駅の閉鎖解除がいつになるか不明。この電車はミュンヘンに引き返すので、みなさん降りてください』

 さすがに呆れたような声があちこちから上がり、それでもみな、荷物をまとめて降車した。

 降りてみると、フライラッシング駅は畑の真ん中駅のよう。駅舎がどこにあるかも見当がつかない。

  駅のホームから

 若い警察官がホームを巡回していたので「ザルツブルクまでゆく代替え手段はないか?」と訊いたら、肩をすくめるばかり。

 さあ、進退窮まった。いったいどうすれば!?

【2024.12.22掲載】

Rei 後編へと続きます。

(※背景画像:旅の目的地ザルツブルク)

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