Rei ドイツのケーキに纏わるエピソードの後編です。
◆ドイツのケーキ(後編)【思い出のケーキ】
一つ目は、ドイツ人の友人のお宅で、2人の娘さんと作った Obstkuchen (オプストクーヘン、 果物のケーキ)。
自宅でケーキを焼く習慣があるとはいえ、得意な人ばかりではないだろう。
よくしたもので、スーパーには、既製品の丸いスポンジケーキが売っている。
お湯で溶けばできる、カスタードクリームの素もある。果物の缶詰もいろいろ売っている。
このケーキは、既成のスポンジに湯溶きしたカスタードをぬり、果物の缶詰をポンポンとのせ、最後に、これまたインスタントのゼラチンをのせて出来上がり。
簡単で見映えもよく、子供たちといっしょに作れる優れものだ。
二つ目はこちら。北ドイツでは「このケーキなしでは何事も始まらない?」と 有名なもの。
名前は「 Butterkuchen バターケーキ」もしくは 「Zuckerkuchen シュガーケーキ」という。
その名の通り、たっぷりのバターと砂糖を使う。北ドイツ出身のハイデさんと焼いてみた。
信じられないような大量のバターと砂糖を使った。
そのせいか、別名 Kalorienbombe (カロリー爆弾) というらしい。 試作品にもかかわらず大成功、美味しかった!!
このレシピも載っている「お菓子の本」が欲しかったが、すでに絶版。
がっかりするわたしに、ハイデさんの娘さんグドゥルンが、ネットで見つけ、福島に送ってくれたのがこの本である。
最後に「Kaffeeklatsch カフェクラッチ、コーヒー飲みながらおしゃべり」。
お茶を飲みながらのおしゃべりが好きなのは、ドイツ人も同じである。
「庭の花が咲いたから」とか、「新しいレシピでケーキを焼いたから」とか、事あるごとに、気のおけない仲間たちが集い、そんなときは決まって、テーブルにお手製のケーキが並ぶ。
上は、女声コーラスのリーダー、リンクスさんのお宅で。
ケーキには、ホイップクリーム(写真中央) をたっぷり添えて食べる。飲み物は普通コーヒーだが、希望すれば紅茶もいれてくれる。
下のケーキも、コーラス仲間の集いだった。
おまけ「Schwarzwälder Kirschtorte 黒い森のさくらんぼケーキ」。
住んでいた地域、黒い森を代表するケーキだが、これはケーキ作り上級編。工程も複雑なので、自宅で作るひとはめったにいない。
もう一つは、シュランベルクのパン屋さんカフェで。
ドイツではケーキはパン屋さんで売っているのが普通。
ということで、パン屋のケーキコーナー。
注文すると切り分けてくれる。日本のように箱に入れてくれることはない。
四角いボール紙の皿にのせて、薄い包装紙でふんわり包んで渡される。
今回は、以上です。
【2024.8.11掲載】
Rei ドイツでの思い出のケーキについてご紹介しました。 |