Rei 後編は、お友達のインさんが住む町 Villingen (フィリンゲン)の市場です。
◆ドイツの市場(後編)【フィリンゲン】
下は以前に紹介した、フィリンゲンの教会の建物を背にした、花屋さんのスタンド。
市場では、野菜果物だけでなく、季節の花も買うことができる。
クリスマス前にはリースもたくさん並ぶ。
キルシュだけでなく、ベリー類の季節でもある。
イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、すぐり etc. アプリコットにスモモもある。輸入品のバナナ、ブドウ、キーウイ、パイナップルも並んでる。
ビタミンカラーが溢れていて、見ているだけでも元気になる。
左から2番目のお店の人が手にしているには、この時期しか食べられない Spargel (シュパーゲル 白アスパラガス)だ。
筋を丁寧にとり、そのまま茹でて食べる。専用の細長い鍋もあるくらいだ。
溶かしバターかオランダ風ソースをかけ、付け合せは、茹でたジャガイモにハム(Schwarzwälder Schinken シュバルツベルダーシンケン 燻製生ハム)が、この地方では一般的。
中ほど手前の板の上、左手に並べられているのは、ルバーブである。初めて見たときは、赤い蕗か? と思った。
煮るとすぐに柔らかくなるのだが、ものすごく酸っぱい。しかしメレンゲを重ねて焼いたルバーブのケーキは絶品である。
パン屋も、店を出している。ドイツはパンとケーキは同じ店で売っているのが普通。ここでも、どちらも買うことができる。
またBrötchen(ブレートヒェン 丸いパン)にソーセージなど挟んだサンドイッチも売っている。買い物ついでの軽食にはもってこいだ。
裏の市場から街の通りに出てみると、若者4人(たぶん音大生)が演奏していた。曲目は覚えていないが、結構上手。手前のチェロのケースに心付けを入れた。
時間が合えば、教会で、無料のオルガンコンサートも聞くことができる。
この頃はドイツのスーパーマーケットの野菜も捨てたものではない。運輸手段が発達したからか「市場」より安いし、新鮮なものも多くなった。
決まった曜日と時間しかやっていないWochenmarkt は、店の数も少なくなってきた。都市部や観光地であれば、一般市民だけでなく観光客もやってくるのだが。。
田舎の小さな町では、生活スタイルも変わってきているし、なかなか難しいところだと思う。
とはいえ、ドイツ語会話の実践練習の場でもあった「市場」、ぜひとも頑張ってほしい。
【2024.7.14掲載】
Rei 今回の記事は写真探しに手間取りました。 生活者としてマーケットを利用していた頃は、単なる日常の買い物。写真を撮ることはなかったのです。 探しあてたこれらの写真は、2010年代、ちょうどこの時期(6月〜7月)、ドイツに滞在していたときに撮ったものです。 |