|
|
その31「盗られる方が悪い♪の巻」 | |
ピカイチ君の「欧州のまちづくりレポート」のシリーズ第九話でございます。 イギリス、ドイツ、イタリア、パリ、皆何処に行っても歩行者が信号無視するのには驚いた。 信号の変化は早い。人はそんなに忙しくはないのに、車に待たされることに抵抗があるようだ。 ヨーロッパは馬車の時代を経験し人が一番偉いということなのだろうか。 単なるマナーが悪いだけなのか。しかし、自己責任が徹底しているからこそ事故も少ないのだろう。日本人は命がけで外人に着いていくしかない。 車も信号優先でない。人を見れば減速する。信号はヨーロッパにおいて便宜的なものなのだろう。 つくづく信号優先の日本人はまじめだと思う。みんながそろえばやっと赤信号を渡れる。事故があればみな行政のせいにできる自己責任のない文化・・・・・。
また、タバコの吸い殻は何処にいっても散らばっていた。フランス人のゴミ捨てはすごい。フランス人グループの飛行機の座席でのゴミの山のすごいこと。 シャンゼリゼ通りでは朝夕、犬の散歩とよく出会ったが、犬の糞も多い。地雷みたいなものだ。 パリのひとはこの糞害によく憤慨しないものだと思う。地雷を踏む方が悪いのだそうだ。 街の景観と市民のマナーのギャップがどうしても理解できないのである。市の清掃車が犬の糞でよごれた歩道をホースで毎朝流していた。(右の写真⇒) マナーは悪いが挨拶の「ボンジュール」、肩が擦れ合って「パルドン」と愛嬌だけはいいのが腑に落ちないところである。
イタリアの落書きには閉口した。イタリア人は落書きが好きだ。塀という塀、列車にまで描いてある。 そのいたずらも色彩は楽しく日本よりも芸術的ではあるのはイタリアのせいか。 なんて描いてあるのか分からなかったのが残念。 ポンペイ遺跡にもあったが、好きな彼女の家の壁に「だれがキミと幸せな夜を過ごすのだろう。その誰かが私だったらすごく幸せなのに」と落書きし、結構Hなのがいっぱいある。 愛することやSEXを謳歌した人間賛歌でもあり納得。
また失業率が10%を越えスリが横行している。 スリの大学があるぐらいだから、警察も本気で取り合わないそうだ。 身から離したものは取られる方が悪いというのがヨーロッパの常識らしい。 パスポートはホテルのセーフティーボックスへ、そして人を見たらスリと思えと何度もガイドが言っていた。 もっともイタリアで悪いことをするのは移民らしいが、ヨーロッパは南に行くほど治安はよくないそうだ。 イタリア人の陽気さには要注意だが人を疑うということを日本人は学習していない。日本人はいいお客様なそうだ。 しかしイタリアの男たちはフランクだった。うちの女性のガイドに行く場所ごとに声が掛かりガイドも嬉しそうに「グラッツエ」とやっている。 何と言われているのかガイドに聞いたら「今日も美しいね」ってことらしい。思わずおばさんガイドを見て笑ったらその後冷たくされた。
人類初めての都市を造りヨーロッパを1000年も支配したローマ帝国、そしてローマ人。 今はあまり仕事をしない。契約以外のこと言われたらへそ曲げて帰ってしまうそうだ。 添乗員泣かせのローマ人らしい。素晴らしい文化を築いてきたローマ人。 ストレスがなくなって結局滅ぶわけだが、勤勉さが少しでもあれば世界は大きく変わったろう。 次回は、西欧の食事の話です。
|
Copyright(C) Pikaiti&Habane. All Rights Reserved. |