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その32「日本の食文化が最高♪の巻」 | |
ピカイチ君の「欧州のまちづくりレポート」のシリーズ第十話でございます。 今回の研修でその文化に触れることも大きなテーマであり、食の都パリのフランス料理、本場のイタリア料理、ワイン、ビール等々楽しみだった。期待は大きかった。 朝食はどこのホテルもバイキング形式であった。観光客のためにアメリカンブレックファーストといって、パンと卵とハムが中心となる。添乗員の話では現地の人はパンとコーヒーが一般的という。 昼と夜については、ほとんどがツアーにセットになっており、内容と味付けはレストランにもよるのであくまでも主観であるが以下のとおりだ。 質素でシンプルなロンドン。人参、グリンピース、ジャガイモの茹でただけを甘いソースで食べるメインディッシュ。別の日はコンビーフや豚肉のゴッツイものだった。 研修生は皆「これは餌だな」の一言。
ドイツはビールとジャガイモ、ソーセージがメイン、みんな脂っこい。ビールはいろいろあっていっぱい飲んだ。中年女性のウエストがないのはこの食生活から来るものなのか。 ツアーに入ってないローテンブルグの夕食はスペアリブを食べたがうまかった。ただしリブが4本ついているのが2つで量はすごかった。 しかしビールは安い。4マルク(200円程度)で中ジョッキなのだ。ミュンヘンでは2,000人も入るというビヤホール。 アトラクションを見ながら1リットルビール(ジョッキだけで1.5kgの重さ)、食べ物はジャガイモとシュークルート(酢漬けキャベツ)この酢漬けは酸っぱくて残した研修生が多かった。 北海道から来た研修生は、ジャガイモはうちの方ががうまいと言っていた。
イタリアではいろんなパスタ料理とまたジャガイモ、さらにバケツ一つ入ったムール貝のメインディッシュには参った。(右の写真⇒) エビ、アサリなど海の食材も多かった。味はオリーブ油を一杯使ってるようだ。 ナポリ湾を見ながらのスパゲティーはお代わりしてしまった。 ウエイターも「フジヤマ!」と言って大盛りにしてくれた。帰国してからスパゲティーはナポリタンである。
パリでは生ハム、チキン、フォアグラと色合いもよく小綺麗に出され美味だった。 欧州それぞれ食材、料理の仕方に違いはあるものの、魚が出たのはたった一度だけヒラメのフライだった。 基本的には魚はあまり食べないそうだ。もちろん刺身や焼いたりなどはほとんどない。 また前菜、メインディッシュ、デザートとゆっくり調理され、次の料理がじれったかった。 レストランでは普通2時間ぐらいかけてヘラヘラ会話を楽しみながら食事するのだそうだ。 「飯は黙って食え」という会津藩の躾で育った私にはこの待ってる時間がもったいないといつも思った。 また、デザートの甘く大きいケーキには閉口した。 いずれにしてもボリュームは多く、ほとんど平らげたので帰国時、ベルトの穴が2つ移動することになった。
最終研修地のパリではどうしても醤油味が我慢できなくて日本のラーメン屋に入った。しょっぱかったが旨かった。 釣りはいらないとチップをはずんでしまったくらいだ。 帰国してご飯が食べたくて上野アメ横の回転寿司店に入った。涙が出るくらい舌は喜んだ。 そして豊かさの指標が選択肢の多さであれば、肉・魚その調理法など日本の食文化の豊かさは最高だと確信した。 次回は、いよいよシリーズ最終話です。
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