(※背景写真:ロンドンタワー)↓
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「Fusses Over」

佑樹のMusic-Room
その23「ロンドンへどんどん♪の巻」
by ピカイチ君&葉羽
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葉羽 今回から数回シリーズで、ピカイチ君が2000年11月から研修に行った成果、「欧州のまちづくりレポート」をお送りいたします。

【ひたすら太陽を追いかけて】

ピカイチ君 東京国際空港発パリ行きエールフランス275便、日本時間12:50。

 台風20号の影響か、晩秋の冷たい雨の中を離陸した。

雨の成田空港AF275便

雨の成田空港AF275便

 数日前のシンガポール航空事故が頭をよぎる。

 インターネットでは欧州の天気はイギリスが大荒れ、フランスでもタンカーが座礁する時化、長期予報は雨か曇りで期待できるものではなかった。

 座席に押しつけられるジェットの加速と、これからの海外派遣研修の期待と不安を感じながら深い雲に吸い込まれていった。

 500人乗りの大きな機体が小刻みにふるえた。

 間もなく西の機窓が一気に眩しくなった。

 厚い雲を抜け出したのだ。

 機内のモニターは高度10,000mを表示していた。

アッという間に雲海が

アッという間に雲海が

 飛行機は一路北上しウラジオストックの上を通過後、ひたすら太陽を追いかけるように西に向かう。

 雲海の中から時々見えるロシア大陸は果てしなく真っ白いツンドラだけだった。

 夕方、飛行機は地球の自転に負けてパリに着いた。

 足は鬱血状態、靴が小さく感じられる。エコノミー症候群の一つだ。

 機内では隣の人の迷惑を気にしないで水を飲んで歩き回ることが大切。

【初めて体験する時差】

 体に合わない乳母車に乗せられたように座席に固定され、開き直って「レッドワイン、ワンモアプリーズ」機内食を2度、テレビ映画や雑誌を見ながら、シャンペンとお替わりのワインが効いたせいか何度か浅い眠りに落ち、12時間と30分後、パリ・シャルルドゴール空港へ到着。

機内食1 昼食

機内食1 昼食

 ここで腕時計の短針を8時間バック。

 現地時間で17:20、外はもう真っ暗だった。

 19:00またエールフランスに乗り継いで1時間30分。

 今日3回目の機内食をとってやっとロンドン・ヒースロー空港に到着。

 ここでまた短針1時間バック19:20。

 日本との時差9時間。

 専用バスに乗ってホテルにチェックイン後、バタンキューの消灯22:30。

機内食2 夕食

機内食2 夕食

 日本ではきっと朝の7:30、朝食の時間なのだ。

 なんと、成田のホテルで今朝の6時に起きてから約26時間仮眠を含めて起きていたことになる。

 研修4日目のローテンベルグでは夕方6時に自宅へ成田で買った国際電話プリペイドカードで何度かの試行後電話する。

 8時間の時差はきっと午後2時頃だろう。

 息子がビックリして出てきた。

 午前の2時だったのだ。

 こういうのも時差ボケというのだろうか。

セントジェームスst

セントジェームスst

(in ロンドン)

 ヨーロッパの朝は7時になってもまだ暗い。

 一瞬時計合わせを間違えたかと思う。

 朝も夕方も白熱灯のスイッチを押したように一気に昼と夜が訪れる。

 ロンドンの北緯52度は北海道よりはるか北の、樺太の北に位置し、これが冬、夜が長い理由だ。

 今回の視察で一番南に位置するイタリアのナポリですら津軽海峡の緯度に相当する。

 よほど寒いかと思うとメキシコ暖流や地中海の影響で福島と変わらない。

 ロンドンは低気圧の切れ目をぬって快晴、以降ドイツ、イタリア、フランスとも快晴。

 ドイツ・ローテンブルグの夜とパリの半日のみ小雨で傘を使った。

 現地の通訳も言っていたが、この季節にラッキーとしか言いようがない。

 スーツケースの冬のコートは結局2週間のうちに登場することはなかった。

葉羽 さて次回は、いよいよピカイチ君がロンドンの街並み見学に繰り出します。

 こう、ご期待!!

《配信:2019.9.3》ピカイチ君 ピカイチ君葉羽葉羽

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