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日本からラゴスへ戻る途中に、家族と一緒にケニアへ行ってきました。まさに動物の楽園、感動の一週間でした。 ナイロビに1泊した後に向かったのがアンボセリ国立公園。ナイロビからアンボセリまでは陸路で移動。
途中休憩も含めて6時間近くかかりましたが、広大に広がる大地に感動しながらずっと車の外を眺めていました。 ソパというロッジに2泊しましたが、小さな丸い小屋の建物は雰囲気十分、中はもったいないほど綺麗で、ベッドの上に、天井から吊るしてある蚊帳の中で寝ます。 朝方には、ロッジから荘厳なキリマンジャロを拝むことができました。 ソパロッジのレストランの外には、マサイ族のお兄さんがいつでも、手にパチンコを持って待機しています。 何をしているのかと思ったら、レストランの周りに集まってくる猿やマングースを追い払うのが仕事だそうです。
写真を家族と一緒に撮ったら、しっかり金を請求されました。意外にちゃっかりしてます。 このロッジに到着してまず驚いたのが、小屋のすぐ隣にあった水道の蛇口に、美しい鳥たちが水を飲みに集まっていたことです。 思わずしばらくの間見とれてしまいましたが、その瞬間にアンボセリまで来たんだということを実感しました。 アンボセリ国立公園のイメージは、まさに夢に描いていたサファリのとおり。 広大なサバンナが広がる大地、はるか向こうに見える地平線、乾いた大地からは、砂塵が小さな竜巻状になって、いくつも天まで上がっています。 天井をオープンにした車で移動しますが、サバンナでゆっくり草をついばむ動物たちの姿がとても美しかったです。 アンボセリでは、お弁当を持参して、サバンナの中の高台で食べました。 乾いた大地に川が流れ、その周辺に動物たちが集まっているのをジオラマのように見ることができます。
次に向かったのがマサイマラ国立保護区、少々奮発してナイロビから空路で移動しました。 これが飛行場の看板。(↓)
もっと小さな飛行機に乗りたかったのですが、乗客が多くて大きな飛行機になってしまったのが残念。 驚いたのは飛行場。Airstripという聞き慣れない単語が日程表に書いてあったので、何のことかと思ったら、草原の中の滑走路(下は土です)が1本だけの小飛行場なのです。 建物もないし、普段はヌーなどの動物がうろうろしているので、ガイドがお客を送って来た時に、車から降りて動物たちを追い払うのが大切な仕事となっています。 マラティンボ・キャンプに2泊したのですが、このキャンプは急峻な斜面を4輪駆動車がガンガン登って行ってやっと行き着くことができるような場所にありました。 カーブを曲がったところで、いきなり巨大な象が現れたので、びっくりして声を出したら、静かにしろとガイドから注意されてしまいました。 どうやらガイドも、ものすごく焦っていたようです。
確かにこれまで見た中で一番大きな象だったので、こんなのが襲ってきたら一たまりもないのでしょう。 マラティンボ・キャンプでも朝食。キャンプのすぐ横には大きな川が流れています。 朝日に輝く川を見ながら、野鳥に囲まれて美味しい朝食を楽しんでいたら、川の中にはカバがゆっくり水に浸かりながら、くつろいでいました。
カバが河原できもちよさそうに昼寝をしています。 キャンプに戻って、一人で河原を散歩していたら、いきなりガサゴソと草木を踏みしめる大きな音が後ろからしたので、象が現れたのかとびっくりしましたが、正体はカバでした。 しばらく至近距離で観た後に、家族にも教えてやろうとテントに戻ったら、どこかにいなくなっていました。
その後息子から聞いたところ、カバは非常に獰猛で、出会い頭に人間と出会ったら、襲われるとのこと。 野生動物にはむやみに近付かないことと、お叱りを受けてしまいました。 テントの外には露天風呂のようにバスタブがあるので、夜中はここで湯につかりながらくつろぎました。 宿泊場所は、大きなテントを茅葺屋根のようなものの下に吊るしただけのものなのですが、とにかく広いし綺麗だし、申し分ありません。 マサイマラのほうは、アンボセリとはまったく異なる地形で、起伏に富んで、サバンナというより森に近い様な急斜面と、その斜面を降りると、広大なサバンナが広がっているといった感じです。 こちらは、車の横が完全にオープンになるサファリカーで移動するのですが、アンボセリともう一つ異なる点は、マサイマラのほうは、道がない所でもサバンナの中に入って行けるのです。 だから、本当に動物を至近距離で観ることができます。 万が一襲われたらどうするのだろうと思いましたが、動物の方も慣れているのでしょうね。 マサイマラの崖は木もたくさん茂っているので、一見すると千葉県にある小さな山の斜面のようなのですが、とにかくたくさんの動物を真近にみることができるので驚きです。 よく見ると、方々で木がなぎ倒されているのですが、象の仕業ということで、確かに、キャンプを出てすぐに、いきなり象と出くわしたりするので、びっくりしました。 (ちなみに、キャンプの中にもいろいろな動物が遊びにくるので、安全のため絶えず警備の人が各テントを見回っています。) 8月はサファリを訪れには最適なシーズンとのことで、その理由としては季節ごとに移動するヌーの大群を見れることで、上手くすると、有名な川渡りに遭遇することもできるからです。 ヌーの川渡りはテレビで何度か見たことがあったのですが、この日も一つのグループが川岸に近付いているから、大急ぎで河原へ向かったところ、ヌーの群れは何度か川へ近付くものの、先頭のヌーが何度か川を覗きこんではUターンしてしまいます。 その後は、サバンナに寝そべったり、草をついばんだり、川の中にはすでに川渡りをしたヌーの中で、かわいそうに溺れてしまったヌーが何頭も川に浮かんでおり、ものすごい悪臭が漂っています。 ガイドはすぐにでも立ち去りたいようでしたが、何とかお願いして1時間近く、マスクをして悪臭に耐えながらヌーが動きだすのを待ちましたが、結局タイムアップ。 なかなか上手くは行きませんでしたが、川に浮かぶヌーの屍骸に禿鷹のような鳥が群がり、さらにヌーが川を渡るのを大量の鳥が待ち構えている光景には、自然の厳しさを感じずにはいられませんでした。
サバンナでのランチ。遠くでシマウマとヌーがこちらをじっと見ていました。 夢のような時間はあっという間に終わってしまいました。 いろいろな国を旅しましたが、一番楽しかったかもしれません。
写真を撮り忘れましたが、ヌーの大群に360度囲まれた時は信じられない瞬間で、本当に来てよかったと思いました。 将来もう一回、必ず来たいです。
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