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今日は大々的に引っ越しの話題でもお届けしようと思ったのですが、残念ながら延期となってしまいました。顛末は以下のとおり。 朝9時に不動産屋から、すべてOK、引っ越し頑張ってね、と言われて鍵を受領。 荷物が結構多いので、10時に待ち合わせをした運転手と車の修理会社の関係者にも手伝ってもらっちゃえということで、ホテルをチェックアウト後、総勢4名でアパートへ移動。 このホテルも2週間以上滞在し、受付のお姉さんたちとも仲良くなったので、お土産(の残り)などを渡したらみんな大喜び、また来てねなどと言われて、少々感動的なお別れでした。 さて、アパートに到着したところ、門番が鉄の扉を開けてくれません。 こちらのアパートはセキュリティ上、鋼鉄の扉に門番が24時間勤務、壁の上には、高圧電流が流れる有刺鉄線が巻いてあるのですが、この門が開かない限りどうしようもありません。
門番の親分に聞いたところ、大家から新規居住者を敷地内に入れることは聞いていないと、頑としてこちらの話を聞いてくれません。 この門番には、実は前日の夜に部屋のチェックに行った時にも会っていて、ウェルカムと握手までしたのに、今日は別人になりきっています。 門番から大家に確認の電話を入れて、直接話せを言われましたが、サービスチャージが未払いなので駄目というようなことを言っています。 こちらはきちんと支払い済なので、説明しても全く駄目、結局不動産屋を呼び出して、門の前で、みじめにも解決を待ち続けることになりました。 間の悪いことに、不動産屋の担当者は遠い地区に出かけていたようで、待てども待てども一向に現れません。 こちらは、ほとんど関係のない、車の修理屋まで連れてきてしまったので、申し訳ないのなんの。 腹も減ったなどとみんな不平も出始めたのですが、2時間も待ったところで不動産屋がようやく到着。 大声でどなりまくって交渉してますが、解決の糸口はまったく見えません。
状況を確認したところ、どうやら私の前に住んでいた女性が、サービスチャージの3か月分が未払いであったため、その支払いが済まないと、次の居住者は住めないよということらしいのですが、これにはナイジェリア人の皆さんも、訳がわからないと首をかしげていました。 さらに数時間、近所の空きアパートに場所を移して、不動産屋を通して交渉を継続したのですが、結論としては、月曜日に大家が入金を確認するまでは絶対にダメ! いつもは調子のいい不動産屋もさすがにこれはまずいと思ったようで、ぺこぺこ謝ってますが、荷物をすべてパッキングして、ホテルを引き払ったこっちはどうすりゃいいのよ?と途方に暮れてしまいました。 対応としてはホテルに戻るしかないということで、2泊分は不動産屋が負担するという約束で、とぼとぼ4人でホテルに戻りました。 びっくりしたのはホテルのスタッフ、忘れ物?と聞かれたので、また泊めてと言ったら、大笑い。 関係ないスタッフも集まってきて、みんな大笑いしてます。
結局、また別の部屋に2日間居座ることになり、修理屋には1日引き回した負い目もあり、少々のお金を払い、点検とオイル交換をお願いしました。 運転手には、これがナイジェリアだとなぐさめられましたが、さすがにショックな一日でした。 月曜日に無事引っ越せたら、笑い話にもなるのでしょうがねえ。
いろいろもめたアパートに、3日遅れでやっと入居できました。 朝にホテルをチェックアウトして、大きな荷物はとりあえずホテルで預かってもらい、仕事が終わってからピックアップ、アパートへ向かいました。 また門番に止められるのかと、大いに不安でしたが、今日は門番3人で満面の笑顔で出迎えてくれました。まったく、よくわかりません。 さてこのアパート3階建てで、全部で6部屋。私の部屋は3階になりますが、私の部屋の玄関の前には鉄の扉があり、二重扉となっています。 まずはこの鉄扉の開け方がわからない。 だいたい手持ちの鍵が4つあるので、どのドアの鍵か探し当てるだけでも時間がかかるのです。 やっとのことで2つのドアを開けて、さっそく室内をチェック。
前の住人がゴージャスなお姉さまだったのは以前もお話したとおりですが、まあ女性だったのである程度清掃も行き届いているのかなあ、などと甘いことを考えたのが大きな間違いでした。 とりあえず、リビングと寝室はざっと見て、かなり散らかっているなあ(まるでたった今まで住んでいたみたいに、コーヒーの飲みかけなどがそのままでした。)と思ったものの、やはり生命線となるキッチンが気になります。 (以下、お食事中の方は読むのをお控えください。) アパートに寄る前に、ビールやら食料やらを大量に買い込んできたので、冷蔵庫を開けたところ、いやな予感が。 しばらくスイッチは切ってあったため、もちろん冷えてはいないのですが、何とも不快な臭いが漂っています。 恐る恐る引き出しを引っ張ってみて、悲鳴を上げて逃げだしてしまいました。 最初は、トマトやら玉ねぎやらが腐ってどろどろになっているのを発見して、それだけでも滅入ってしまったのですが、極めつけは、肉までそのまま放置してあって腐っているじゃありませんか!!! おまけにどろどろの汁まで、引き出しにたまって、ものすごい悪臭を発しています。 これには参りました。 とりあえず冷蔵庫のふたを閉めて、気持ちを落ちつけてから再度恐る恐る冷蔵庫のところまで行きましたが、恐ろしくてドアを開けられません。
再度、リビングへ戻って、ついに覚悟を決めて、まずは腐り野菜と肉をすべて捨てて、冷蔵庫を徹底的に磨き上げることを決意しました。 息を止めて、腐ったものをすべて袋に入れて、外へ持ち出そうと思ったら、例の玄関の鍵がどれかわからず、のろのろしている内に、袋からは、腐り汁が漏れ出したではありませんか。 どひゃ~~と叫び声をあげて、やっとのことで外へ持ち出し、事情を話して、門番にごみは処分してもらいました。 (門番には後で、りんごとオレンジを届けました。) さてそれからが大変、冷蔵庫の引き出しをすべて出して熱湯消毒、冷蔵庫の中はごしごし磨いて、どうにか奇麗になったところで、床掃除。 悪臭が消えるまで、タイルの床を磨き上げたころには、もう真夜中でしたよ。 しかし悲劇はまだ終わらないのです。 あらかじめ冷蔵庫のコンセントをつないでおいて、もう冷えたかなあと、買ってきた食料品を詰めようとしたところ、一向に冷えないのです。 どうやら冷凍庫だけは動くものの、冷蔵部分は壊れているらしい。 せっかく掃除したのにそれはないだろうとダブルショック。
この日はもう気力も萎えて、わずかに動く冷凍庫で冷やしたビールをやけ飲みして寝てしまいました。 しかし人間強いものです。 翌朝何ともあきらめきれずに、冷蔵庫のドアを分解して、組みなおしたところ、冷蔵部分が動き始めたじゃありませんか。 (どうやらドア開閉部分についているスイッチの接触が悪かったらしい。) 実は昔若かりしころ、一人暮らしをしたもののお金もなく、粗大ごみの中から冷蔵庫を拾ってきて、使えるようにした経験が変なところで生きました。 とりあえず一安心して、オフィスに向かった時にはすでに午前9時は回っていて大遅刻。 事情を話してお許しいただいたものの、しかしまだまだ悲劇は続くのでした。
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