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 その23 徹底的に謝る 

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鞍馬 少し前に起こったことなので、お忘れの方も多いと思いますが、元極楽とんぼの「山本さん」がおこした例の事件です。

山本圭一氏

山本圭一氏

(元極楽とんぼ)

 うちでとっている読売新聞では、意図的かどうかは分かり間せんが、その記事と一緒に、高校野球関連の不祥事が掲載されていました。

 選手ではなく役員が、女子トイレを盗み撮りしたとか、監督が部員に頼まれて馬券を買いに行っていたというどれも本当に情けない事件です。

 スポーツに携わっているのに健全な精神はちっとも宿っていないなと残念に思います。さて、件の事件について、あえて被害者感情を無視して言わせてもらえば、そもそも・・・

1.家にも帰らずに
2.友人と夜の街を出歩き
3.未成年であるにもかかわらず
4.初対面の男に勧められるまま酒を飲み
5.あまつさえ部屋にまでついていってしまった

 ~なんて、はっきり言って相当な不利益を被って当然です。

 是非あの事件を受けて被害者本人やその友人達が反省して、そういう取り返しのつかない不利益を被らない健全な人生を送る方向に進んでもらいたいものです。

 

◆ 徹底的に謝る

 それはさておき、欽ちゃん球団ですが結果的にうまく責任を回避したなというのが正直な感想です。

 私も何か失敗をしてしまったとき、「どれぐらい謝ったらいいのか?」と悩むときがあります。

 そんなとき、どこまでやったら相手が満足するかそのぎりぎりか、少しボーダーを越えるあたりを模索するぐらいならば、あらゆる手段で徹底的に謝ってしまえという意思決定をするときがあります。

 つまり、どこまで頭を下げたらいいか分からないなら、いっそのこと五体投地してしまえとうことです。

 これならば決断も早くできますし、それじゃ納得できないということになる危険性も低いので、少なくとも「Too Late, Too Little」になってかえって相手を苛立たせるようなこともありません。

 また、「そこまでしなくても・・。」という雰囲気が漂い始め、早々に許してもらえることがしばしば起こります。

 その結果、本人は本気でやるつもりだったのに、そこまでしなくても許してもらえ、相手にしても期待以上に償ってもらったという気分になるので、お互いにとって円滑な解決がおとずれる「場合があります」。

葉羽 この記事は2006年の事件を扱ったもので、もう10年以上前になるわけですが、直近のホテル・チェーンの食品偽装事件や徳洲会公職選挙法違反事件、猪瀬前東京都知事の事件などを見るに付け、全く学習されていないと感じます。鞍馬君の指摘は鋭いところを突いていたわけです。

 

◆ 結局何をしたか?

 私自身もともと球団を解散するというのは、文字通り監督不行き届きだったにしても責任の取りすぎだと思っていました。

 そして、かつて自民党で起きた「加藤の乱」さながらの人情芝居を見せられて、追いすがるファン達を前に涙を流しながら発言を撤回するというシナリオしかありえないとも思っていました。

 欽ちゃん本人はまったく意図しなかったかもしれませんが、今回のケースも、結局球団はお咎めなしという世論が既に形成されています。

欽ちゃん球団

欽ちゃん球団

 ぎりぎり許してもらうラインを探るアプローチであれば、最悪の場合、今シーズンの活動自粛ぐらいはありえたにもかかわらずです。

 結局何もしてないのに、ちゃんと償いをしたように見えてしまうから、それどころか応援したい気持ちになってしまっているから不思議です。

 謝り方が結果を大きく左右するよい例ですね。

鞍馬【2020.1.14 リニューアル・アップ】

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