鞍馬 少し前のことになりますが、新聞に入っていたスーパーのチラシに、「2月29日は、4年に一度の肉の日!!」などと書いてありました。
スーパーの特売が、太陽系の星の運行に左右されているだなて、なんだか神秘的です。
考えてみると、お祭りが天体の動きにあわせて行われるのってそんなに特別なことじゃないわけで。
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4年に一度
←(そう言えばこれも・・) |
肉の日は全国のお肉好きにとっては食の祭典みたいなもんですから、それはそれで理にかなっているのかもしれません。
このころになると、必ずといっていいほどニュースで流れるのが「2月29日に生まれた赤ちゃん映像」。
「○○産婦人科では、○人のうるう日生まれの赤ちゃんが産声を上げました。」などと、出産でつかれきったママさんにカメラを向けるわけですが、2月29日に子どもを生んだばっかりに、うら若い女性が、ノーメークかつ疲労困ぱいの姿を全国にさらさなければならないなんて、迷惑じゃないのかなと、毎回疑問に思います。
さてさて、星の運行といえば、気になっているニュースが2つあります。
◆ 惑星X発見
多分同日の新聞の記事だと思いますが、長年その存在がうわさされており、世界の天文学者たちが探し続けてきた「惑星X」が見つかりそうで、しかもそれに日本人が名前を付ける可能性があるという報道がありました。
個人的には、2006年IAU総会で、いくつかの星が太陽系の惑星に追加されること、そして、それらに対して日本語名が付けられることを期待していました。
だって、「水金地火木土天冥海カロンエリス・・・。」なんて、やっぱり統一感がなくておかしいでしょう?
結果として、冥王星が惑星から外れて、カロン等々の惑星昇格もなしと、私の当初の期待はもろくも崩れ去ったわけですが・・・。
たとえこれらの星が太陽系の惑星に繰り入れられても、日本語名なんてつくらないのかもしれませんしね。
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準惑星エリス |
そこへきて、「惑星Xに日本人が名前をつけるかも。」という報道を目にしたので、一気に期待が膨らみました。
早く見つけてほしいものです。
いまのところ、太陽系の惑星は、我らが地球を除き、すべてローマ神話という1国の神話からその名前を取っています。
大昔からそういうルールで命名されているのでしかたないことですが、ここにひとつ日本人的な名前の惑星が登場するというのは、日本国民としてとても名誉なことだと思います。
センスの感じられるいい名前を考えてほしいですね。
公募になるなんてこともあるかもしれないので、天体好きの方は今のうちに候補を考えておくというのもいいかもしれません。
少なくとも、最近話題になっている某県のイベントマスコットのような非難を浴びるようなことがないことを望みます。
◆ 土井さん宇宙へ
ちなみに、昔、「コペル21」という子ども向けの科学雑誌を講読していました。
すでに廃刊になっているようですが、公文に通っていた人は結構目にしたことがあるかもしれません。もう一度読みたい本の一つです。取っておけばよかったなぁ・・・。
本の名前を、かの有名な天文学者「コペルニクス」からとっていることからわかるとおり、おそらく「21世紀のコペルニクスを作ろう。」というコンセプトで、宇宙の不思議を中心に、世の中の不思議について科学的に、時には永遠の謎としてロマンたっぷりに紹介していました。
それを読みながら、子どもながらにぼんやりと、「将来NASAで働いて宇宙に行きたいなぁ。」などと壮大な夢を持っていました。
その流れで、いまだに宇宙科学を含めてサイエンス系には結構関心があります。
先日、土井さんがスペースシャトルで宇宙に飛び出し、宇宙ステーションで活動をしている姿などをニュースでよく目にしました。
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国際宇宙ステーション |
そういうのを見ると、まさに私が少年時代、夢に思い描いていた仕事をしているなと、昔を思い出して切ない気持ちになります。
「ユメノカナワナイワタシ、ユメノカナッタアノヒト・・・。」
結局は、大体の人が普通の労働者になってしまうわけですし、大人になってからの希望すらそう簡単にはかなわないのが現実なのですが、ついついセンチになってしまいます。
生まれてきた子どもたちにもそんな大きな夢を持って、できればそれをかなえて生きていってほしいなと思っています。
とはいうものの、「子どものころ将来何になりたかった?」と息子に聞かれ、「天文学者とか?」と答えた私に対し、「じゃあ、ぼくも『ケンモンバクシャ』でいいよ。」とかいっている彼らには、まだまだ先のことになりそうです。
鞍馬【2019.8.19 リニューアル・アップ】
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