【常緑名画座便り】#013 特捜に抜かりあり〜CIAもビックリ
今日の臨時株主総会で日産自動車の取締役も解任されたカルロス・ゴーン前会長の妻が、東京地検特捜部からの任意事情聴取要請を拒否し、「身の危険を感じた」として、すでにフランスに帰国したという(写真①)。
自宅の強制捜索で彼女の携帯電話やパスポートも押収されたそうだが、押収されたパスポートはレバノン発行のもので、もう1通、米国のパスポートも持っており、そちらを使って出国したようだ。
夫のゴーン氏はレバノン、ブラジル、フランスの三重国籍を持っているそうだが、とすると、彼女も少なくともレバノンと米国の二重国籍を持っているのだろう。特捜も手抜かりだったね。
私は日本国籍しかないが、パスポートは3種類持っている(写真②左から、通常の赤いパスポート、日本外務省に直接発行してもらった緑の公用旅券、そして米国国務省のワシントン・パスポートセンターで作ってもらった濃紺の旅券(ダミー))。
緑はもう使う予定はなく、使えない濃紺とともにメモリアル・アイテムとして保管している。従って、彼女の真似は出来ない。
ところで、キャロル夫人が「身の危険を感じ」て日本を脱出するに際して、映画の「アルゴ」を思い出したと語ったという。
「アルゴ」は、1979年、イラン革命の中で実際に起こされた在イランアメリカ大使館人質事件を題材にした米国映画(2012年)で、CIAが大胆不敵な作戦で人質を救い出すというもの。アカデミー賞で作品賞など3部門を受賞している。
ゴーン氏釈放の際の作業服姿にも驚かされたが、今回もまさに「アルゴ」並みの大胆不敵な脱出劇(逃避行)ではあった。
Evergreen Motion Picture通算13本目は、その「アルゴ」。
写真③は、自作DVDラベル。
🎬 Argo Trailer(予告編) https://www.youtube.com/watch?v=4nnXOfc1-zo
毒舌亭(2019.4.29up) |