【常緑音楽館便り】#1187〜ティファナのサンバ
食糧難、治安の悪化、貧困などを理由に、ホンジュラスなど中米からアメリカ国境を目指す移民集団「キャラバン」の先頭集団がアメリカとの国境の街、メキシコ・ティファナに到着するとともに、反目する地元民と諍いを起こしているそうです。
国際関係がアナーキーな中、入国管理は国家機能の重要な一部門だから、「不法移民の難民申請は受け付けない」とする大統領令に署名し、国境付近にはおよそ5800人の軍隊も派遣しているトランプの言うことももっともな点があるけれど、その言い方は酷すぎますね。
こんなときこそ、国連などの国際機関や国際NGOの働きに期待したいのだけれど、米軍がキャラバンに発砲するなどの不測の事態が発生する前に、なんとか上手い解決方法はないものでしょうかね。
そういえば、昨年初め、シリア難民などイスラム教徒が多数を占める7カ国からの難民・移民受け入れについて、信仰を問わず難民を歓迎する姿勢を明示したカナダのトルドー首相が、今回は行動を起こす素振りを一向に見せないのは不可解ではあります。
Evergreen Music通算1187曲目は、そのティファナにちなんで、メキシコのマリアッチバンド風の「ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス」が1965年にヒットさせたこのインストゥルメンタル曲を(他に「蜜の味」「悲しき闘牛」「ティファナ・タクシー」などがヒット)。
1967年にスタートしたラジオの深夜番組・ニッポン放送『オールナイトニッポン』のテーマ曲として使われているので、リスナーには馴染み深い曲でしょう。
♬ Bittersweet Samba(Long Ver.) / Herb Alpert & The Tijuana Brass
https://www.youtube.com/watch?v=uhOMW_NOXDU
毒舌亭(2018.12.11up) |