【常緑音楽館だより】#142〜私の苦いレモン
昭和99年の今年。あの〈紅白〉も75回目。
過去、毎回いくつかの感動するシーンがなかったわけではないが、演出も豪華になり騒がしくなる一方で、「歌合戦」なのに、だんだんつまらなくなってきた。
近年は取り溜めてBlu-rayに落とすだけ。昔のように家族揃ってじっくり観ることがなくなった。
ワイワイ、がやがやもいいけれど、ギター一つ、スポットライト一つで声の限りを尽くす感動的なシーンがもう復活することはないのだろうか。
12年前の美輪明宏の「ヨイトマケの唄」を想い出す。
Evergreen Music通算1423曲目は、ファドの女王 アマリア・ロドリゲスのこの曲。
ファドは、言ってみれば日本の演歌、韓国のトロットのようなもの。
曲の意味は「私の苦いレモン」というところか。どういう比喩なのかな?
たまには、こんな人が暗闇の中でしっとり歌うシーンが紅白で見られればいいのだが。
蛇足だが、ちあきなおみはファドに魅せられ、自らもファドのアルバムを出していた。
彼女に歌わせたらどんな感じになるだろうか?と、今にしてふと思う。
ちあきなおみが復活しないかなあ。中森明菜も。
♬ Meu Limão de Amargura(別名:Meu Amor, Meu Amor) / Amália Rodrigues
https://www.youtube.com/watch?v=w5V_qfEafMQ
どちらさまも良い年をお迎え下さい。
毒舌亭(2025.1.1up)
葉羽 内容は大晦日の記事ですが、こちらのアップは1月1日になります。悪しからず。 |