【常緑名画座だより】#062〜鉄の女 2.0
イギリスのジョンソン首相の後任を選ぶ保守党の党首選挙でMary Elizabeth Truss(エリザベス・トラス, 1975-)外相が勝利し、3人目の女性首相が誕生することになった。
当初、EU残留派だったのが、その後、熱心なBrexit(ブレグジット)派に転向。ロシアのウクライナ侵略に際し強硬な反プーチン路線を打ち出した人だという。
Margaret Thatcher(マーガレット・サッチャー, 1925-2013)の再来と言われているそうで、早くも「#鉄の女 2.0」なるハッシュ・タグが流行し始まっている。
…ということで、今日はこの映画『The Iron Lady(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)』(Blu-ray)を観ることにした。
男勝りの決断力とリーダーシップで「Iron Lady(鉄の女)」の異名をとり、アルゼンチンとの戦争(フォークランド紛争)も辞さなかった英国初の女性首相マーガレット・サッチャーの戦中の若年期から1990年の首相退陣に至るまでを、回想を挟みながら彼女の人生と知られざる素顔を家族との関わりを軸に描き出したもの。
主演は、Meryl Streep(メリル・ストリープ, 1949-)。
米アカデミー賞にノミネートされること17回と最多を誇り、この映画で通算3度目のアカデミー賞主演女優賞、ゴールデン・グローブ賞女優賞、ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞、英国アカデミー賞主演女優賞を獲得した、まさにアメリカを代表する大女優。
初めて彼女の映画を観たのは、アカデミー賞作品賞を獲得した「Kramer vs. Kramer(クレイマー、クレイマー)」(1979)だった。
反トランプの急先鋒だったことでも知られる。
なお、私が1993年に訪英したときの英首相は、John Major(ジョン・メージャー, 1943-)。
サッチャーの次の首相で、صدام حسين(サダム・フセイン, 1937-2006)大統領のイラクとの湾岸戦争で、34ヵ国の諸国連合からなる「多国籍軍」に英国軍を派遣した人だ。
余談だが、私が所属していた国際交流団体の会長が県内の高校生を引率して訪英、当時のメージャー首相と面会している。
〜嗚呼、もう一度イギリスに行きたいなあ(食事はおいしくないけど)と希望する不肖・毒舌亭より〜
Evergreen Motion Picture通算62本目。
🎬 The Iron Lady Official Movie Trailer(予告編)
https://www.youtube.com/watch?v=jX398kx-OCM
毒舌亭(2022.9.7up) |