西高東低、寒気到来等と注意喚起をTVから流れている
朝から空が鉛の様に重い

それでも?
何かに呼ばれる様に峠へと向かう
冷たい雨も降り始めた
まるで日課の様に旧道を走る
先週の小春日和とは打って変わり
重く暗い森が広がっている
一筋の光が有るか無いかで
驚く程に景色が変わる
先日 街へ向かおうと山を下りて行く時だった
重く真っ暗な東の空を背に
街の中に鎮座する信夫山が
夕陽を浴びて 真っ赤に燃えている
背筋がザワザワするのを感じながら
撮影スポットを探しながら走っているうちに
燃えていた山はいつもの山に戻っていた
ほんの一瞬だった
撮れなかった悔しさと一緒に
あの景色が強烈に頭に焼き付いた

撮れなかった悔しさはいつまでたっても忘れない
その数は増えていくばかりだ…
雨降りの宝の山を見ながら
久しぶりのcafeでお腹を満たした後は
白鳥を探しながら湖畔を走ると
寄ってくるのは人懐こい鴨だけだった

次第に本降りとなってきた雨の中
峠へと戻ると
雨は雪へと変わってきた
TVの予報通りの天気だ
先週は落葉掃き
今週は雪掃き
長い冬籠りの始まりだ
大和伸一【2025.12.4掲載】
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