抜ける様な青空
気持ち良い小春日和だ
でも足元は一面落葉で覆われている
葉が落ち切るまでキリは無いと思っても
風の溜まり場辺りの気になるところだけはと
鼻歌まじりに掃く

気持ち良く掃き終わり
小さな満足感に浸りながら振り返ると
無情にもサッと吹いた風に
木からダイブした無数の葉が
空を舞っている
今掃いたばかりなのに・・
すっかり元に戻っている・・

でも不思議と
舞い落ちる葉に見惚れている自分がいる
掃いている落葉が
間もなく雪に変わる
駆け足で去りゆく秋の背に
冬の足音が聞こえる

大和伸一【2025.11.20掲載】
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