相変わらず残暑が厳しい
 と思っていたら
 つるべ落としとは良く言ったもので
 日が短くなってきている

  まだ夏気分でも日が暮れると秋になる

 

 さすがに蝉の鳴き声も遠くになってきているが
 日中の酷暑と朝夕の虫の音が同居している

 暗くなった北の空が時折り光っている
 まだ雷鳴は聞こえない

 とっぷりと日も暮れ
 虫の音が賑やかになってきたと思っていたら
 突然の雷鳴だ

 開け放った窓から風が入ってきたと思ったら
 久しぶりの雨が降り出した

 

 ザ〜ッと降る雨音のなんと気持ち良いことか…

 何気なく土間を見たら
 沢蟹がウロウロしている ……水が上がるのだろうか?

 そんな沢蟹を目で追っているうちに
 雨は上がってしまった

 

 大雨で大変な思いをされている方々には
 申し訳ないが
 ちょっとばかりの雨でも
 山は生き返ったみたいだ

大和伸一【2025.9.11掲載】

 Photo by 大和伸一
 MP3 by 甘茶の音楽工房「ブナの森に舞う雪」
 Essay by 大和伸一
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