その5 精魂尽き果て
避難所から毎日バスで遺体安置所に通った。
さまざまな状態の遺体が並ぶ安置所は…「地獄だったよ」。
「つれーもんだ。 もう『行方不明』でいい。 共同墓地に葬ってくれって思ったよ。」
※岩手県大鎚町の長峰カツさん(75歳)。津波に呑まれた夫を探しあぐね、大粒の涙をぬぐいながら。