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第523話「懇親会(後編・後日談)」



by ちぃな ちぃな
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 懇親会(後編・後日談)

ちぃな 先日出勤したらば、

ボス「ちいなさん宛に本届いてるよ。たぶん本だと思うんだけど。」

ちぃな「本?!本なんか買った覚えはないんですけど、どっかで何か間違えましたか?すみません。」

 と、見たらば、差出人、こないだ懇親会で再会した恩師じゃないか!Σ(×_×;)!
えっちょい待ち、何で、何が起こった?

 そういや、会社の名刺渡したわ。
 今こういう所で働いてます!って言ったわ。

 うひーーー((( ;゚Д゚)))、

 昔のレポート出てきたから返す、とかじゃないよね?

 ビビりつつ、とりあえず開封。
 本が出てきた。
 恩師原作の本でした。

 恩師からのお手紙も。
「学生のころと変わらず元気いっぱいで、高校生の息子さんまでおられて、めちゃくちゃうれしかったです」

 元気いっぱい再び。苦笑。

 こうしてわざわざ著書贈ってくれるんだから、嫌われちゃーいないってことでいいんですよね? バカな子ほどかわいいってやつですかね?

 そこまで先生に手間かけさせた記憶もないんだけど、かといって愛弟子と言うには程遠いしな。

 せっかく入学も卒業もさせてもらったのに、出来の悪い学生で申し訳なかったなー、まあ先生にとっちゃ数いる学生のうちの一人だろうし、いいか、と思っていたので、こうしてやり取りできる日が来るとは思わなんだ。

 私もとても嬉しかったので、すぐお礼の手紙書きました。

・先生と再会できたこと、覚えていただいてたこと、本を贈っていただいたこと全部が、とても嬉しかったこと。
・高校生長男の他に中学生次男もいること。
・夫は都内で発掘調査やってること。
・私は考古学を仕事にはしてないけど、土地の事を調べるのが好きな気持ちはずっとあって、それを仕事にできていること。
・会社の敷地内に文化財もあって、それを大切に思っていること。
・考古学をやってて、とても良かったと思うこと。

 考古学をやりたくて、でも自分には難しく嫌にもなって、今は趣味の範囲で考古学と付き合っていますが、それを恩師に自分の言葉で伝えられました。

 それができるようになったのも、今の事務所で働けて、ようやく少し自信を持てるようになったからかな、と思います。

 卒業以来、20年以上ずっとひっかかっていたものをようやく消化できた気がします。
本当に、こんな日が来るとは思わなかった。

 勝手に子育てまで誉めてもらってる気分になってるし(苦笑)

 考古学を続けていなくても、嬉しかった、と手紙をくれた恩師に感謝。
 私を雇ってくれて、名刺を持たせてくれたボスに感謝。
 自信を持って、恩師や先輩方に名刺を渡せるようになりました。

 ありがとうございます。

(配信:2025.6.19 ちぃなちぃな)  To be continued⇒

   

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