写真の新たなるジャンル。
まずはこの写真をご覧いただきたい。
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Image:Natsumi Hayashi |
おわっと!! ・・・浮いてる!?
いやマテ、トリック写真か合成写真ではなかろうか。
それにしても・・・
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Image:Natsumi Hayashi |
また浮いてる! しかも電話かけてるし!!
じつはコレ、写真家林なつみさんの作品『東京空中浮遊ガール』。
もともと自分のブログにペットやありふれた東京の風景をアップしていた彼女は、2010年の9月16日に更新した「東京空中浮遊」で大きな注目を浴びることになりました。
以後、自分自身が空中浮遊している写真を更新しつづけているとのこと。(※シャッタースピードを上げて瞬間を切り取っている。)
なるほど。トリッキーで面白い写真でございますね。
しかあしっ!! 今回のテーマはこれではございません。
ちょっと似たような感じもする次の写真・・・何かヘンだぞ。
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Image:Susanne Stemmer |
ふむぅ・・・同じようにして撮れば撮れそうな感じもする。
ま、はっきり分るのが同じStemmerさんの次の写真。
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Image:Susanne Stemmer |
そうです。これらの写真は共に「水中」で撮影されたもの。
トリッキーさというよりアート性を追求するために、自由な造形が可能な「水中」という手段を用いているのです。
それにしても美しい。うむぅ・・。
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Image:Susanne Stemmer |
「水中」という幻想的なシチュエーションを見事に活かした芸術的な作品となっています。
これまで、美しい南洋の海中など自然の風景をありのままに切り取った「海中写真」というのは数多くありましたが、水中自体を「テーマ」とるすのではなく、「背景」あるいは「媒体」としてアートを表現しようとしているのです。
現在、こうした「Under Water Photography」は様々なアーティストによって作品が生み出され、一つのアート・ジャンルが形成されています。
次はそんな一人、TYracy Khanの作品。
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Image:tracy Khan |
あれあれ? ・・・これは上下を左右に置き換えた写真ですね。
まるで異次元の扉の前に居るよう。
次もKhan。
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Image:tracy Khan |
水紋が効果的に使われています。
それにしても、水中なのにまるで地上のような表情。さすがはプロの一流モデルさんです。
次は、Mark Mawsonの作品。
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Image:Mark Mawson |
次は、これも水面をうまく使った作品。鏡のように用いています。
次もMark Mawson。
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Image:Mark Mawson |
ドレスの動きがダイナミックに感じられます。
これも「水中」のなせる技。
次はEkena Karlis。
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Image:Elena Karlis |
いかにも女性的な感性を感じさせる優美な作品。
次もKarlis。
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Image:Elena Karlis |
そして僕の一番のお気に入り、Zena Hollowayの作品。
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Image:Zena Holloway |
写真というよりも一幅の絵のように見えます。
おそらく本人もそれを意識しているのではないでしょうか。
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Image:Zena Holloway |
Zena Hollowayは、1973年のバーレン生まれ、ロンドン育ち。
もともとスキューバダイビングのインストラクターとして世界中を廻っていましたが、ある時から水中写真に情熱を燃やすようになります。
写真は全くの独学だそうですが、「水」に対する理解に裏打ちされており、クリエイティブで印象的な作品となっています。
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Image:Zena Holloway |
あでやかです。
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Image:Zena Holloway |
うん、実に美しい。
ということで「Under Water Photography」、まだまだ多くの可能性を秘めているような気がいたします。
《配信:2013.4.5》
葉羽 採り上げた被写体が女性ばかりになってしまいましたが、イケメン男性やペアのものもあります。ま、そこは好みということで。あはははは! |