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 その71 振り子
「モーニングコーヒー」Benchi time

 ハンカチをご用意くださいませ♪

 『鉄拳』というお笑い芸人をご存知でしょうか。

 この名前が示すとおり、元はプロレスラー志望でFMWにも所属したのですが、“身体が小さい”という理由でレフェリーにされてしまい、失意のうちに退団。

 何故かそこから、お笑い芸人を目指したのが大当たり。

 NHKの「爆笑オンエアバトル」をはじめ数々のテレビに出演し、本まで発行してベストセラーに。

 しかし身体を壊してリタイアし、紆余曲折の後に吉本興業に所属して独自の芸風に磨きをかけている人物です。

 この“独自の芸風”というのが、まさに“オンリーワン”でありまして、スケッチブックに描いたイラストを見せながら滑舌の悪いトークで「こんなものはいやだ」というネタをやるのです。

 しかし、話はその先で、彼の余芸が『ぱらぱらアニメ』。

 スケッチブックのページをぱらぱらめくると、イラストがアニメのように動き出すアレでございますね。

 そうして出来上がった作品の一つが『振り子』。

 元は番組企画で制作した作品でしたが、そのストーリーが感動的だということでYouTubeにもアップされ、あれよあれよと言う間に大ブレイクしたのです。

 う~む、“人間万事塞翁が馬”。人生はまさに波乱万丈でございます。

 ところが、これでも話は終わらない。

 このぱらぱらアニメのBGMに、イギリスのロックバンド『MUSE』の曲「エクソジェネシス(脱出創世記):交響曲第3部(あがない)」が使われていたのですが、これが本人たちの知るところとなりました。

ロックバンド MUSE

 通常であれば、「著作権だ、無断使用だ」とおかしな事件になりかねないところ、MUSEのメンバーは、アニメ作品『振り子』を見て、いたく感動したのであります。

 そして…… 『振り子』は、「エクソジェネシス」の公式ビデオクリップとしてリリースされることに!

 いや、まさにトントン拍子でございますね。

 で、「そんなに素晴らしいのか」ということで、僕もその『振り子』を見てみました。

 ストーリーは、学生時代の男女の出会いから、結婚、そして出産。幸福も絶頂になろうかというところで、経営する会社が倒産。

 その後、いくつもの挫折や苦悩を経ながら、彼らの人生の終局までを描いた作品でした。

 いや~なんだかね…ホロっとさせられます。そして温かい気持ちにさせられます。

 MUSEのメンバーが、その完成度の高さを絶賛したそうですが、よく分かります。うんうん。

「振り子」

←キャプチャー画像につき、動きません。

 と、いうことで、その『振り子』のリンクをご紹介いたします。

 本当は、このサイトに「共有」で取り込みたかったのですが、おそらくMUSEの楽曲のせいでしょうか、「取り込み禁止」となっておりました。

 以下にリンクを示しますが、クリックすると『別窓』でなく直接ジャンプするようにしてありますので、ご留意下さいませ。

 (※MUSEのBGMを聞いていただくためです。)

 ◆鉄拳パラパラマンガ「振り子」 オリジナルバージョン へ⇒

(※リニューアルに当たって確認しましたら、動画は公開終了となっていました。誠に残念。2016/4/3)

 すれ違いや後悔をくりかえしながらも、最後まで寄り添って生きる二人の主人公がとても素敵です。

 《配信:2012.11.1》

葉羽葉羽 鉄拳さんの素顔はこんな方。

 

 

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