ユーロ崩壊の危機にあえぐ欧州が、今度は大寒波の猛威にさらされています。
この冬、東北・裏日本を中心に記録的な豪雪に見舞われていますが、地球寒冷化の影響は欧州にも。
チェコ南西部で氷点下39度4分を記録したり、水の都ベネチアの運河が凍りつくなど、ヨーロッパ全域に大寒波が襲来しました。
まずは、証拠写真から。
いったいどういう状況なのか?
先日、AFP通信が、この大寒波の記事をアップしました。
【2月6日 AFP】
1週間以上にわたって厳しい寒波に見舞われている欧州は、5日も広い範囲で空の便の乱れや救急隊が出動するなどの事態が続き、各地で死者が相次いだ。
フランスで5日、ホームレスの男性が死亡しているのが見つかったことで、今回の寒波によって死亡が確認された人は欧州全域で306人になった。路上での凍死のほか、日雇い労働者向けの暖房がないアパートや火災避難口、街頭に作られた簡易シェルターで亡くなった人もいる。
英国では、欧州最大のハブ空港ロンドン(London)のヒースロー空港(Heathrow Airport)で6センチの積雪を記録したため、予定されていた発着便1300便のおよそ5割が欠航した。ほかにも英各地の幹線道路で前夜から降り積もった雪のため多数の車両が立ち往生した。
ウクライナでは約1800人が病院に収容されたほか、7万5000人が暖房や食料を求め、国内各地に設置された約3000か所のシェルターに避難した。セルビアでは、雪で交通が遮断され孤立した村が続出し、警察や軍が出動して孤立した7万人あまりに生活物資を届けている。
イタリアのローマ(Rome)でも路面が凍結し交通が混乱した。欧州のほぼ全域を飲み込んだ寒波は地中海(Mediterranean)を越え、北アフリカのアルジェリアでも雪で滑りやすくなった道路の事故などで16人が死亡した。
一方、寒波に見舞われるなかでクロアチアからはおめでたいニュースが届いた。吹雪で孤立した村で、妊娠していた女性が救急隊も到着できない状況のなかで隣人2人の助けを借りて、無事に女児を出産した。女の子は、クロアチア語で「雪のように白い」という意味のSnjezanaと名づけられたという。
フィンランドでも、夜間の気温が氷点下40度まで下がったが、多くの市民は大統領選の決選投票に足を運んだ。欧州に停滞している大寒波は、少なくとも週半ばまではとどまる見通しだという。(C)AFP
あらららら…。
そのあおりを受けて、水の都ヴェネチアでは…
ええー、運河が凍ってる!
ををををを~! まるで北極圏のようになっています。
以下、どんどんとご紹介を。
防波堤が凄いことに…。
内側も凄いです。
いや、だからね、そんなことやってる場合じゃないでしょ!
凍った池の上で、アイスホッケー…ってか、遠近法!?
やっぱり、そんなことやってる場合じゃないよ。
陸上は猛吹雪のようで…。
車も完全に雪に埋もれています。
(ま、会津ではよく見る風景なのですが…)
そんな中、吹雪で立ち往生したバスが。
あれれ、人は乗っているのかな?
…と、中を見てみると。
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バスの中 |
中は、こんな状態でした。
みんな逃げ出したんですね。
こっちの人達はどうしたんでしょうか?
ま、氷の上を歩いて逃げればいいのか…。
街行きは完全装備で。
ベンチに腰掛けた姿の雪だるま。
まっ、まさか中に人は入ってないよね…?
ねぇ?
打ち寄せた波が一瞬で凍りつくくらいの極寒なのでしょう。
北欧ならいざ知らず、温暖な地中海に面した国々までこの様子。
一時的なこと・・・なんでしょうかね?
《配信:2012.2.13》
葉羽 もしかすると、ヨーロッパが率先して温暖化対策の旗を振った結果?あ、いや、もちろん冗談ですとも。 |