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 その54 雲海を見た日
「モーニングコーヒー」Benchi time

 お気楽に美しい写真を見ていただくシリーズです。

 人にはそれぞれ、忘れ得ない景色があるものです。

 その多くは、きっと旅先でのこと。

 僕の場合だと、夕暮れのバリの海やサンフランシスコの坂の電車からの景色でしょうか。

 おっと待てよ…飛行機から見えてビックリした完全円形の虹、あれが一番かな?

 ただ、こいうのはいずれも“心の準備”があったもの。

 完全円形の虹にしても、「飛行機から太陽の反対側の雲に出ることがある」と聞いていましたから、探していたのです。

 ところがっ!!

 全く予想しない、意表をつかれる絶景に出合ったことがあるのです。

 …それは、雲海。

 え、「雲海」なんてどこでも見れるじゃないかといぶかる貴方、そう、そこのアナタ。

 僕が見たのは、何百回も通っているいつもの通勤道路からなのですよ。

 福島に自宅を持ち、会津に累計10年勤務していて、国道115号土湯道路は何回通ったものか。

 その間、たった一度もそんなものは見たことが無かった・・・いえいえ、その後もありませんから、僕としては空前絶後の経験でございました。

 あの日は、会津側から土湯トンネルを抜けて、“さあ、この先に福島の街が見える”と思ったその瞬間!

 …無いんです、福島市が。

 その代わりに、そこにあったのは「海」!?

 はい。まぎれもない「海」でございました。

 いったい我が身に何が起こったのかと気が動転。

 一瞬、タイムスリップかミステリーゾーンへ迷い込んだと本気で考えました。

 こういう時に限って、前も後ろも通行車両がいない。

 一人ぼっちで異世界へ…ええー!どうすんのよ!

異世界…ですな

 …と思っていると、海の彼方に何やら見覚えのある島の形が。

 「えっ!コレって雲海!?」

 全く意表を突かれました。

 「雲海」って本当に「海」に見えるんだと、得心がいった次第。

 そんなことを思い出しながら、「らばQ」さんに紹介された『雲の上から見た絶景写真』の何枚かをご紹介いたします。

こんな景色でした



ゲレンデの先は雲海



川ではなく雲海



こんな軽装で?

 次の写真は驚いて欲しいので、ちょっと大きめ。

 一面の銀世界。

 ん?なにかおかしいぞ…?

 そうです。

 半分から向うは雪ではなくて雲。

 コワイですね…うっかり落ちそうでございます。

 で、僕のチョイスしたとっておきがコレ!

 雲海の彼方の落日。

 あ~天国にいるようだ…。

 《配信:2011.5.12》

葉羽葉羽 そのほかの写真はコチラ

 

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