<<Index | <Prev / Next>

 その197 バランス・ロック

「モーニングコーヒー」Benchi time

 奇跡のバランスを保って、そこにある岩たち。

 まず最初にコチラの画像・・何だかわかりますか?

  007 黄金銃を持つ男

 そう、これは1974年、ロジャー・ムーア主演の「007シリーズ」第9作の『黄金銃を持つ男』のワンシーン。

 でも、左の背景に見えるヘンな岩・・気になりませんか? 上部が幅広く下部は細く、まるで海中に付きたてられた「釘」のよう。

 ・・ということで、プーケット北部のパン・ガー湾にあるこの奇妙な石灰岩の島は「カオ・タプー(タイ語で「釘」)」と呼ばれています。

カオ・タプー

 非常に脆いためこの岩に登頂するのは禁止・・てか、いつ崩れてもおかしくないのに、まだバランスを保って頑張っています。

 ということで今回は、世界にある「奇跡のバランス」を保って現存する「岩」の特集。

 なお、上記の「カオ・タープー」の奇岩の島は、映画の撮影を記念して「ジェームズ・ボンド島」と呼ばれるようになりました。

 次は、アリゾナ州南東部のチリカワ国定公園にある、その名も「バランス・ロック」。

 いやいやいや、コレは凄い。まるで高速回転するコマのよう。 

 この公園は、約2700万年前の巨大な火山噴火と長年の浸食によって形成された独特の景観が特徴。

  チリカワ国定公園の奇岩群

 巨大な尖塔形の岩や数々のバランス・ロックがある景勝地です。

  別のバランス・ロック

 ここは、先住民族アパッチの言葉で「立ち並ぶ岩の土地」とも呼ばれています。

 中には二重のバランス・ロックも・・

  二重のバランス・ロック

 どうしてバランスを保っていられるのか不思議ですね。

 かと思うと、イギリスのノースヨークシャーにあるニダーデール国立景観地では、巨岩を軽々と持ち上げている力持ちのオジサンが。

 

 あはは、そんな筈はありませんよね。実際はこれもバランス・ロック。

 この地域には、約3億2000万年前の氷河や風雨による侵食で形成された、絶妙なバランスで自立するユニークな奇岩がたくさん。

  ニダーデール国立景観地

 でも3億年前と言えば、地球上の大陸が一つに集まった「超大陸パンゲア」の時代だったはず。そんな大昔から、こんな状態になるまで崩れていないというのも不思議です。

 次は、皆さんも一度は目にしたことがあるはず。世界的に有名なミャンマーの「ゴールデン・ロック」(黄金の巨岩)。

 絶妙なバランスを保って転げ落ちない花崗岩の巨岩に金箔が施され、その上には更に仏塔(チャイティーヨー・パゴダ)が構築されています。

 この岩が転げ落ちない理由は、巨岩の下に仏陀の遺髪(聖髪)が納められており、その神聖な力で支えられているためと信じられています。

 次は、コーヒーブレイクその173「ナチュラル・アーチ」で紹介したアメリカ・ユタ州のアーチーズ公園。

 そう、こんな「天然橋」があった場所・・

 ここには「天然橋」ばかりでなくバランス・ロックも点在しています。

  アーチーズ公園のバランス・ロック

 遠くの丘の上にも見えますね。

 次は、インドのマディヤ・プラデーシュ州にある「ジャバルプルのバランス・ロック」。

 非常に不安定なのが特徴です。

 ナナメってるし、完全に「点」で支えられてる!?

 この巨岩は、数百万年前の火山の噴火で運ばれてきたと考えられており、下部の砂岩との接地面積は6平方センチメートルしかないそうです。

 これほど不安定であるにも関わらず、1997年に発生したマグニチュード6.5の大地震にも耐え抜きました。未だ、そのメカニズムは解明されていません。

 続いて、フィンランドの「クンマキヴィ(フィンランド語で「奇妙な岩」)」バランス・ロック。

 伝説によれば、北欧神話の霜の巨人ヨトゥンがここに置いたとされますが、地質学者によれば8000年以上前、氷河が北に後退した際、ここに取り残された巨岩だということ。

 大自然の力って偉大ですね。

 今度は、巨石が落下しないで留まっているケース。ノルウェーにある「シェラーグボルテンの巨石」は岸壁と岸壁の間に引っかかって留まっています。

 見た感じ、右上にあったバランス・ロックが崩落して挟まったようにも思えます。

  シェラーグボルテンの巨石

 ぅおい、そんなところに乗ってるんじゃないよ!!

 しかし、このパターンでは以前に紹介した中国山東省泰山で複数の巨岩が奇跡的なバランスで「橋」を形作っている『仙人橋』の方が凄いかも。

 これも凄いバランスですよね~!

 お次は、マッチ棒のように細長いバランス・ロック。

 カナダはノバスコシア州ロングアイランドの崖っぷちにあるのがコチラ・・

 自然に出来たとはとても思えない!!

 高さ約9メートル、重さ約20トンの細長い玄武岩の柱が「先っちょ」だけで支えられています。

 これも地質学者によれば、約2億年前のパンゲア超大陸が分裂する際に湧き出た溶岩が長い期間に侵食され、こんな状態になったとのこと。にわかには信じがたいんですけど(笑)

 さて、広い世の中には、上手にバランを取れば僕らにも作れるんじゃない?・・という人たちも。そんなバランシング・アーティストたちが作った作品をいくつか。

 まず手始めがコチラ・・

 

 うん、河原の石遊びで僕もやりました。子供の頃。

 さらに上級編・・

 

 ぐぬぬぬぬ・・コレは凄い!

 

 えっ? 何コレ!

 

 えええ~ もう、何が何だか!?

 《配信:2026.7.26》

葉翅Gigazine、その他のサイトから。なお、右の背景画像は、アメリカのコロラド州にある「ガーデン・オブ・ザ・ゴッド(神々の庭)」のバランス・ロック。

 

PAGE TOP


 

 Copyright(C) Habane. All Rights Reserved.