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 その173 ナチュラル・アーチ

「モーニングコーヒー」Benchi time

 自然が創り出した美しい造形「天然橋」の話。

 「種子島」と言えば昔なら「鉄砲伝来」、現代なら「種子島宇宙センター」が思い浮かびますが、ここには”年に数日しか行くことのできない幻の絶景”が存在します。

 それがこの『アーチ岩』・・

 何故、行くことができないかと言うと、この「秘境」にアクセスするルートは通常「海面下」で、年に数日しかない「超・大潮の干潮時」の2時間程度しか到達できないのです。

 このような形の「天然橋(ナチュラル・アーチ)」は、「アーチ岩」や「岩門」「石門」などと呼ばれ、硬い岩盤層が「風化」や「侵食」によって削り出されたり、「鍾乳洞の崩壊」等によって形成されます。

 上の写真では「小さく見える」? いえいえ、これはかなり引いて撮ったもの。近づいていくと・・

  アーチの立ち上がり部にて

 さらに、アーチの下で全景が見えるように立つと・・

 ををををを~ ・・とんでもなく巨大だと分かりますね。

 さて、種子島の『アーチ岩』は潮風の「風化」によって出来たものですが、海流に洗われてできた有名な「天然橋」がオーストラリアにある『ロンドンアーチ』です。

 この海岸は、Yasukoが住むシドニー近郊のポートキャンベル国立公園内にあり、元々は「二つの天然橋」が連なった地形でしたが「左側」が荒天で崩落し、「右側」だけが残されています。

 この近くには『十二使徒の岩』と呼ばれる奇岩群があり、この『ロンドンアーチ』とともに観光名所となっています。

 『十二使徒の岩』

 次は「ヨーロッパの秘宝」と呼ばれるヨーロッパ最大(全長58M)の天然橋、南フランスの『ポン=ダルク』。

 アーチの下を流れるアルデッシュ川は、写真のように「カヌ―やカヤックの聖地」とされており、色々な競技が催される場所です。

  アルデッシュ川のカヌー競技

 そうそう・・ポン・ダルクと言えばもう一つ忘れてならないモノが。それが『ショーヴェ洞窟』の3万2千年以上前に描かれた洞窟壁画。

  ショーヴェ洞窟の壁画

 洞窟内には1000点以上の壁画が描かれ、中には既に絶滅して存在しない生物まで描かれているのです。

 その全景がコチラ・・

 うん、自然のモノとは思えない奇妙な形の岩山です。本当に人類が描いたのでしょうか?

 ならば「世界最大の天然橋」はどこか? それは中国乳源県の天景山にある『仙人橋』。

 この天然橋は全長122Mでダントツの「世界一」。

 通常の観光ルートから離れた位置にありますが、いざ辿り着けば、こんな仙人や仙女を目撃できるかも・・

  仙女の舟下りプロモーション(笑)

 ただし、「仙人橋」という名の天然地形は中国にもう一か所あり、山東省泰山で複数の巨岩が奇跡的なバランスで「橋」を形作っている『仙人橋』の写真がコチラ・・

 うほっ!!? ・・コッチの方が凄いか(笑)

 さてお次は、「橋」の幅が世界で最も狭いという天然橋。それがコチラ・・

 これは、アメリカはユタ州アーチーズ国立公園内にある『ランドスケープ・アーチ』。

 最狭部の幅は何と2Mで、いつ崩れてもおかしくない?

 そして、「アーチーズ公園」の名のとおり、公園内にはこんな『ダブルアーチ』・『ダブルオーアーチ』など数多くの天然橋が・・

 『ダブルオーアーチ』

 さらには、こんな『バランスロック』などの奇観も。

 『バランスロック』

 うむぅ・・どうして落ちないんだ?

 JOJOの『スティール・ボール・ラン』に”悪魔の掌”というのが出て来るがまるでその場所のようだ・・と思ったら、このアーチーズ国立公園は別名『デビルズパーク』と言うのだそうな。(実在したんかい!?)

 はてさてお次は、「世界で最も美しい」と呼ばれる天然橋。それが中国月亮山の『おとぎ話の天然橋』。

 なんと神々しい!!(後光が射してるし)

 天然橋探究者たちの集まり「Natural Arch and Bridge Society」のデイヴィッド・ブラント=エリクセンによれば・・

「全長34mですし、これよりも長い天然橋は中国国内に沢山ありますが、美しさではこの橋に敵うものはありません」と言っています。

 本日のラストはコチラ・・世界で最も「高い」天然橋は中国にあり、その名も『天門』。

 右下の方に冒険者が写り込んでいますが、遠近感が掴みづらい・・いったいどのくらいの高さがあるとお思いでしょうか?

 この高さは何と366M。東京タワーよりも高いのです!

 

 場所はタクラマカン砂漠にそびえる岩山の中。

 

 もちろん、ギネスブックにも登録されています。

 本当に、世界は広いですね・・。

 《配信:2025.8.24》

葉羽一度は行ってみたいものです・・いや、僕の体力では無理か(笑)

 

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