道端にあるものをアレンジしてアートを創り上げる芸術家がいます。

最初にコチラの画像をご覧いただきましょう。
おやおや、何か手前の方がヘンだぞ・・。
これは、英国のヨークシャーに住む”ランド・アーティスト”James Bruntさん制作の自然曼荼羅。
僕は彼をFacebookでフォローしているのです。(※なお、James Bluntという一文字違いの英国ミュージシャンが別にいる。)
Brunt氏は道端にあるいろいろなものをアレンジして、こうした作品を創り上げるアーティスト。
では、僕が感動した彼の作品を何枚か。まずは、コチラの天然石曼荼羅・・
そして、流木と砂・・

積み石・・

どうです、美しいでしょう?
彼は愛犬を連れて散歩に出、お気に入りの素材を見つけると、その場で材料を組み立てていくのです。
アーティストの類型からすると、丸山芳子さんと同じインスタレーション(空間造形)の芸術家だと思いますが、彼は作品を美術館や展示施設に持ち出さない。
その場で制作して写真を撮影し、「写真集」や「パネル」にして販売しているのです。
ネットで販売しているパネル
そんなBrunt氏のFacebookにあった本人写真がコチラ・・
James Brunt氏
そして、Facebookの最新投稿(昨日9月6日付け)にはこんな写真が。
おやおや、これは何でしょう?
一緒にこんな写真が・・

ふむふむ、地面に描いた「スゴロク・ゲーム」に参加を促す告知ですね。
人間が入った「実際の大きさ」が分かる写真がコチラ・・

をっと、かなり巨大なモノなんですね。人が豆粒のように。
そして、大きなサイコロを抱えてスタート地点に立った写真がコチラ・・

あらま、可愛らしいお嬢ちゃんたち。
よく見ると「サイコロの数字」の柄はBrunt氏の「自然曼荼羅」を貼り付けたもの。
このようにアートばかりではなく、才能を活かして地域のイベントにも協力しているランドアーティストなのです。
それでは、Brunt氏の極めつけの「ランドアート」を幾つか。
まずは、コチラ・・
枯葉を敷き詰めた上に別の枯葉で文字を描いています。
これは現在のBrunt氏のホームページのトップを飾っているランドアート。
Brunt氏のホームページ
文字部分の枯葉は一枚一枚、「fallen(落ち葉)」の文字が切り抜かれている!?
とてつもなく時間がかかった「労作」なんですね。
次に、コチラ・・
さらに「不定形」のタイプも。


うん、こういうのもイイネ!
海岸の砂に模様を作ったタイプはコチラ・・

これは「広大」ですね。何時間かかったのでしょう?
こちらも・・
うわわわ・・
そして不定形な花。制作するのに空間把握能力が試されますね。
・・つか、左上の2ミリくらいなのが人?
長くなってきたので、最後の一枚。

えええええ~!? どんだけ大きいの?
「登山道」が見える周囲の「山」より大きいんですけど!
(※このような重機を使わなければ制作できない作品は「インスタレーション」ではなく「プロジェクト」と呼びます。)
《配信:2025.9.7》

これって凄いですよね、だって材料費はゼロ。必要なのは美的センスと根気だけ(笑)
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