生活を彩る世界の色々な噴水。

まずはサウジアラビアの西海岸、ジェッダにある「ファハド王の噴水」から。
まさに”天を衝く”ような威容ですが、これは1985年に時のファハド王が寄付して造らせたもの。
世界で最も高く噴き上げる噴水で、紅海の水面から312mの高さ(資料によって異説あり)にまで達します。

ジェットエンジンを用い時速375キロメートルの速さで噴出し、夜には500以上のスポットライトでイルミネーションに彩られる。
この絶景を見て、世界にある色々な噴水に想いを巡らせました。そう言えば、Yasukoの「オーストラリア通信」でも、シドニーの噴水特集がありました。
採り上げられたのは「ハイドパークの噴水」や・・

「ダーリングハーバーの噴水」など。

いずれも人々の憩いの場となっていました。
中でも奇妙だったのが「キングスクロスの噴水」。
これは「噴き上げる」のではなく、空中に汲み上げられた水を沢山の噴出機で球状に吐き出すタイプ。珍しいですよね?
調べてみると、日本の「噴水」は噴き上げるのが前提とされていますが、「fountain」には”水飲み場の蛇口”という意味まで含まれ、より幅広く「水を受ける水盤」と解釈されています。
そうそう・・ウチのユウキ君が、どこかで買って来てすぐに飽きて廃棄した「卓上噴水」も同じカテゴリーでしょうか。たしか、こんなカタチでした。
←これと同型のものだった。
うん、まるでエッシャーの「無限水路(滝)」のよう(笑)
さてお次は、世界最大の噴水。「ファハド王の噴水」は世界最高度まで噴き上がるものでしたが、コチラは噴水の「構造規模」が世界最大。
それはドバイにありました。
2009年に造られたこの「ドバイ・ファウンテン」は構造物の端から端まで275mあって世界最大規模。
噴き上げる水は高さが150mに達し、お隣にある世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」の約5分の1で、(障害物が無ければ)320km先の砂漠からも噴水を見ることができます。

ああ、夢のドバイ・・生きてるうちに一度は行ってみたい。
次は、バルセロナにある「魔法の泉(マジカ噴水)」。1929年にバルセロナで開催された万国博覧会にちなんで建設され、以後一世紀にわたり多くの観光客を魅了して来ました。
「魔法の泉」はバルセロナのスペイン広場に位置し、様々な色彩でライトアップされた噴水と音楽が融合したショーを繰り広げ、多くの観光客で賑わいました。
とろこがっ!!
今年の1月にバルセロナを襲った大干ばつによって「魔法の泉」の水が枯渇してしまい、現在は無期限の中止期間となっています。

気候変動の影響がこんなところにも。悲しい限りです。
そして、アジア最大規模の噴水ショーを標榜するのが中国の西安にある「鐘鼓楼広場の噴水」。
こちらも”音楽噴水”で、隣接する不夜城「大雁塔」と合せて極彩色にライトアップされています。(さすが中国風・・)
ここは昔の「長安」で有名な兵馬俑もあり、時代が下って三国志の主要な舞台の一つでもある。

近隣には観光名所のイスラム街もあり、異国情緒を満喫できる場所となっています。
さてお次は・・
ええええ~!
異様な風景に驚かされますが、これはオーストリアのチロルにある「スワロフスキー・クリスタルワールドの噴水」。巨人の口から絶え間なく滝が流れ落ちています。
ここは、クリスタル製品で有名なスワロフスキーの本社がある場所。
スワロフスキー本社
巨人の噴水は、このテーマパークの入口になっているのです。
でも・・コレを見ると「カト・ケン」の無限牛乳コントを思い出してしまうのは僕だけでしょうか。
無限牛乳コント
ちょっと品が落ちたので気を取り直し、「世界で最も美しい噴水」。
そう・・コレしかありません「トレヴィの泉」!
世界で最も有名な「噴水彫刻」でもあるこの泉、実は古代ローマ水道の終着点でもあったのです。(知ってました?)
中央で屹立しているのは水の神オケアノス。左にいるのが豊饒の女神ケレース(デーメーテール)、右が健康の女神サルース(ヒュギエイア)です。

泉に集まった人々は泉に背を向けて座るのが流儀・・そう、後ろ向きにコインを投げ入れて一枚入れば「もう一度、ローマに来ることができる」のです。
そして、二枚入れれば「大切な人と永遠に一緒に居ることができる」と。
なお、三枚入れれば「恋人や夫と別れることができる」そうなので、そう願う向きは是非一度お試しあれ(笑)
《配信:2025.2.24》

思い付いたものを個別に調べて編集しました。
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