時代は進化している‥。
最初からナンですが、僕は「羊羹(ようかん)」の味が得意ではありませんでした。てか、和菓子全般が苦手で、バターや生クリームが入った洋菓子の方が好み。
そんな僕の目を覚まさせたのが、会津『太郎庵』の「会津の天神さま」。
「会津の天神さま」
和菓子と洋菓子を融合させたというか、「洋」の食材を和菓子に取り入れたと言うか、とにかく”優しい甘さ”が心地よい。
それでも「羊羹」については、ついぞ食指が伸びず。どうやら子供の頃ショックを受けた強烈な甘さがトラウマになったようです。
しかあしっ!! ・・どうやら「羊羹」も変わって来ているようであります。
たとえば迎賓館のアフタヌーンティーに抜擢された中目黒『KOTOBUKI TOKYO』の「羊羹フロマージュ」。
ええ~コレって羊羹なの!?と声が出るほど別物感がありますが、和菓子と洋菓子を融合させたニュータイプの羊羹。
「創作菓子」と言ってもいいでしょうか。
「羊羹フロマージュ」には色々なバリエーションがあり、次の写真は左から栗、かぼちゃ、バナナ、ティラミス、焼きいものブリュレ。
様々なバリエーション
いずれも美味しそう♪
そして、こちらは既に有名な『銀座千疋屋』のフルーツ羊羹。
一口サイズで食べやすいのが特徴。丸みを帯びたデザインも素敵です。
かと思えば、『株式会社高山堂』が”大阪万博に向けた新しい大阪みやげを作ろう”と先月11月25日から大丸梅田店で期間限定発売した「大阪ええYOKAN」。
こちらはキューブ羊羹。色や中身のバリエーションが豊富で実に楽しい。大阪万博も成功するといいですね。(ま、日本人は必ず帳尻合せますけど。)
キューブ羊羹には先例があって、コチラは京都東山にあるイタリアンレストラン「THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO」の中にある『御菓子 艸堂』の「ネオ羊羹」。
イタリアンシェフが考案したもので九つがセット。全て味が違う。
パッケージに入っている佇まいはこんなふう・・
まるで、ルービックキューブのようではありませんか。
可愛らしいのが京都『七條甘春堂』の羊羹「ブーケかん」。
食べられる花をあしらった水羊羹ですね。どんな味になるのか試してみたい気も。
一方、山形の『お菓子の杵屋本店』の「羊羹kaju*-カジュ-」は”移ろいゆく季節を楽しむ”をコンセプトにした創作羊羹。
いずれも昔の羊羹のイメージとは全く違います。
ま、ラーメンだって進化してるんだから当たり前か(笑)
で、今回の本題です。
ウチのケイ子が「全国版のTVで福島の羊羹が二つ、紹介されていたよ」とのこと。
その一つが、二本松『玉嶋屋』の「玉羊羹」。こちらはかなり昔から地元特産品として存在しているのですが、近年、さらにバージョンアップしたらしい。
『玉嶋屋』の「ハート玉羊羹」
ふむ。ハート‥ってか、お尻みたいだ(笑)
で、TVでは二本松の玉羊羹が紹介されましたが、全国でもアチコチで作られているようですね、玉羊羹。
そんな中、非常に美しいと思ったのが、浜松市『五穀屋』の「発酵さしすせそ羊羹」。
酒や醤油糀、りんご酢、抹茶塩糀、白みそなど発酵食品を用いた玉羊羹。
もう食べないで、オブジェとして籠に盛って置いときたいくらい(笑)
さてさて本日ラストは、老舗『会津長登屋』の「ようかんファンタジア」。
こちらもTVで紹介された二つのうちの一つ。。
それがコチラ・・
ほぅ・・確かにキレイ。でも、それほど大騒ぎするようなお菓子じゃないよね、と思った貴方、そうそこのアナタ!
いえいえいえ、これは大騒ぎするようなお菓子なのです。
これは一本の長い羊羹を一口大に切ったもの。そうそう・・どこから切っても金太郎飴。
ちゃう!! m9っ`Д´)
切った羊羹を並べると・・
えええええ~!!!!? 留まっていた鳥が飛び立って羽ばたく! しかも、月が三日月から満月に!!!?
・・そうなのです。「金太郎飴」ではなく、切って並べるとそこにストーリーが展開するのです。
いや~ビックらこいた。凄いでしょ、ネ! ではお後がよろしいようで。
《配信:2023.12.13》
これって、何かほかのものにも応用できそうな気がする。うむぅ・・。 |