6月7日(日)13時30分開演のル スコアール管弦楽団の第59回定期演奏会を錦糸町のトリフォニーホールで聞いた。
「ル スコアール」はフランス語で広場の意味だというが、初めて聞くオーケストラだ。「ブルオタ」の私はブルックナーの交響曲第9番を演奏するというので駆け付けることになったという次第。
ちなみに最近錦糸町のトリフォニーホールでコンサートを聞く時の昼飯はほとんどここで食べている。丸清寿司のランチメニュー1.5人前1650円(税込み)だ。これが楽しみということもある(笑)。
さてコンサートの話だが、最近はアマチュア・オーケストラはマーラーばかりで、ブルックナーは久しぶり。アマチュア・オーケストラにとっては超難曲だろう。
加えて前半はラヴェルの「海原の小舟」(ピアノ曲集「鏡」の第3曲の作曲者編曲版)と「ラ・ヴァルス」というやはり難曲であり、「本当に大丈夫なの?」という感じで演奏会に臨んだ。
全席指定(1000円)で2階の2列目でセンターからやや右サイド寄り。ステージでは山台を使い、やや傾斜ステージにしているのではないかと思えたのだが、音響がいつもよりも改善された印象だった。

これがビックリするような出来栄え。「海原の小舟」の出だしの繊細な音にまず魅力された。波、小舟の描写が見事。これはアマチュア・オーケストラとしてはAクラス、それもかなり上位と見た。弦楽器は14-12-11-9-6。このオケもそうだが、コントラバスがあと2人欲しいところ。
さらに「ラ・ヴァルス」も「ワルツの崩壊」というコンセプトをちゃんと表現していた。管楽器の音色にもっと魅力があればというのはないものねだり。
後半のブルックナー交響曲第9番は、ホルンが9人。うちワーグナーチューバが4人いた。立ち上がりの原始霧の表現は今ひとつだったが、凄い迫力で推進力が素晴らしい。集中力と共感に驚嘆した。

第2楽章も同様でリズムが切れていて爆音が炸裂した。弦楽器もこの管楽器に必死に食らいついて緊迫感が漲る。
さすがに終楽章(第3楽章)は集中力が途切れたか、旋律を息長く深く歌わせることでの宗教的な法悦境にまでは至っていなかったが、それを1993年生まれの32~33歳の指揮者榊真由に求めても詮無いことだ。
その優れた造形とオーケストラの集中力に大喝采である。この指揮者、オーケストラに注目である。