国立駅で降りて、南口の大学通りをまっすぐ10分ほど南下。一橋大学兼松講堂へ。初めて入るがなかなか由緒ある建物(国の有形文化財)だ。ここでこの日は一橋大学管弦楽団のコンサートがあった。初めて聞くアマチュア・オーケストラだ。
この日の午後はアマチュア・オーケストラのコンサートが目白押しだったが、国立は比較的家から近いしこのロマネスク様式(伊東忠太設計で昭和2年8月完成)の兼松講堂に入ってみたかった。
また田中一嘉指揮のユーゲント・フィルでブラームスの交響曲第3番&第4番を3月15日にミューザ川崎で聞いて感動したのも選んだ理由。
1階、2階で1040人の定員。1階は音が悪そうなので2階のセンター2列目に座る。2階1列目は招待席だった。入場料は500円で全席自由。かなりデッドな音響で抜けが悪くて音が団子になっている。
第1曲はブラームスの大学祝典序曲。調子が上がらずヴァイオリンのピッチも時々合わなかったりする。
第2曲目はドヴォルザークの交響詩「真昼の魔女」。調子が上がってなかなかの演奏。アマチュア・オーケストラとしてはBの上いやAの下のレベルのようだ。女子率が40%近い。
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| 1階席は音響が悪いためか客はまばらだった |
このオーケストラはインカレ(他の大学の学生の参加を許可するサークル)であり、近所の津田塾大、東京女子大、東京学芸大の学生がかなりいる。
20分の休憩後はブラームスの交響曲第1番。弦楽器が10-10-10-8-6の編成。ブラームスだし低弦にもう少しボリュームが欲しかったが、熱演だった。音の抜けが悪いのでちょっと古色蒼然とした味わいだ。ステレオではなくてモノラルのレコードを聞いているみたい。アンコールはブラームスのハンガリー舞曲第5番。思いっきりアゴーギクを効かせた演奏で楽しめた。田中一嘉という指揮者、ちょっと注目である。

ブラームス交響曲第1番の演奏後
この国立駅の南口は一橋大学への大学通りを中心にした街で、多摩地区としては例外的に高級感がある。この兼松講堂にはまた来ることになるかもしれない。
(20260.5.8「岸波通信」配信 by
三浦彰 &葉羽 )
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